"荷造りの日に消えた夫の行き先" 第2話
直は5に真奈美と結婚し、現は3歳の娘・美羽と3でで30分ほどれた所にんでいる。
織は息子なら自分の気持ちを分かってくれるとっていた。
ところが事を聞いた直は、最初に父へではなく母へ言った。
「俺、父さんの気持ちもし分かるよ」
「何が?」
織の声がくなった。
「母さん、父さんのこと配しすぎなんだよ。このだってで温泉きたいって言ったの止めたでしょう」
「あなたまでそんなこと言うの? 脳梗塞は再発することもあるんだよ」
「分かってる。でも父さん、自分で決めたいんじゃない?」
直は父の方を見る。
「婚まで必かは分かんないけど」
修は何も言わなかった。
織には、7の自分が否定されたようにじられた。
そのの夜には幸恵から話まで来た。
『お兄ちゃんから聞いたよ』
「そう」
『来の初めくらいに迎えにこうとってる。持ってくる物と処分する物、分けておいてくれる?』
織は受話器を握りしめた。
「もうそこまで決まってるんだ」
幸恵はし黙った。
『お兄ちゃんがそうしたいならね』
以なら、織は反論したかもしれない。
しかし、そのは疲れていた。
「分かった」
話を切ったあと、初めてった。
もう止めなくていい。
そこまで自分かられたいのなら、好きにすればいい。
3、織は夫の荷物を理し始めた。
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保険証券、関係、通院記録、リハビリ資料を、潟へ持っていくものとに残すものへ分けていく。
机の番に、鍵のかかったさな引きしがあった。
修に聞くと、「昔の会社の類しかない。必ないから捨てていい」と言った。
翌、修がリハビリ施設へっているに鍵をけた。
には会社の資料などほとんどなかった。
黒い学ノート。
古い通帳。
茶い封筒。
ノートの表には修の字で、
《織に返すもの》
とかれていた。
最初のページの付は、修が倒れてから約1だった。
《2019612。織が正式に仕事を辞めた》
その次の。
《俺のせいで失ったものを、いつか返したい》
織は、子へ座ったままけなくなった。
ノートの最初の数ページは、記にかった。
《織は今も朝6に起きた。俺の着替えを伝ってから、自分はったままトーストをべていた》
《スーパーのから話があった。週3でも戻らないかと言われたらしい。織は俺には何も言わず断った》
織はそののことを覚えていた。
当のは、無理に正社員へ戻らなくていいから、午だけでもどうかと声をかけてくれた。織自、仕事へ戻りたい気持ちはかった。
しかし修は、まだでトイレへけなかった。
訪問介護を増やせば働ける能性もあったが、本がらないから介助されることをひどく嫌がった。
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それで織は「今はを優先します」と断った。
修には話さなかったつもりだった。
っていたのだ。
ページをめくると、突然数字が増えた。
《織の収 約410万円》
《賞与、退職、今の》
《正確ではないが、このまま5働けなければなくとも1,500万円以違う》
織は眉を寄せた。
さらにろには、
《返済》
という見しがあった。
障害が入る。
会社から見が入った。
修自の退職がた。
2万円、3万円、10万円と別座へ移している。
隣に置かれていた通帳をいた。
名義は、
《織》
だった。
残は428万6,000円。
見たことのない座だった。
《介護の料にするつもりはない》
ノートにはそういてあった。
《織が失ったものをで全部返せるとはっていない。でも俺の病気のせいで、織の老までが減るのは違うとう》
胸の奥が苦しくなった。
修は、何もじていなかったわけではない。
謝も。
申し訳なさも。
自分が失わせたものも。
っていた。
ところがページをめると、文章の雰囲気がしずつ変わっていった。
《20214。所の公園までで歩きたいと言った。織は「転んだら危ない」とついてきた》
《ありがたい。でも悔しい》
別の。
《主治医に「たまにならビール1杯程度」と言われた。帰宅したら全部ノンアルコールに替わっていた》
さらに翌。
《直のへでくつもりだった。織が勝にタクシーを予約していた》
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