"荷造りの日に消えた夫の行き先" 第8話
「伝うって言い方やめて」
とった。
「俺、父さんと母さんが婚したら」
直がさく言った。
「結婚って、頑張ってもないのかなってう」
織は。
息子を見た。
自分たちの34が。
息子にとって。
結婚の保証になっていたのだ。
「直」
「うん」
「私たちが婚しても、34が消えるわけじゃないよ」
旅。
子育て。
を建てた。
修の転勤。
直の受験。
楽しかったも。
喧嘩したも。
全部。
本当にあった。
「終わったら全部失敗なら、のほとんど失敗になっちゃうでしょう」
直は。
黙っていた。
真奈美が。
夫の隣で言った。
「私は婚したいわけじゃないよ」
直が顔をげた。
「でも」
真奈美は続けた。
「今と同じ活を10続けるつもりもない」
直の顔が固くなる。
「ちゃんと話そうって言ってるのに、直すぐ『丈夫だよ』『そのうち落ち着く』って終わらせるでしょう」
織は。
わず修を見た。
修も。
こちらを見た。
親子だ。
とった。
自分が正しいとう答えを。
先にす。
直自は。
父親と同じことをしているつもりなどない。
「俺、そんなつもりじゃ」
真奈美は笑った。
「そういうつもりじゃないのは分かってる。でも、私はそうじてる」
その言い方に。
修が。
し考え込んだ。
。
直と真奈美は。
の夫婦相談へった。
「婚しないためにく」
直は言った。
織は。
「それでいいとう」
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と答えた。
「母さんたちは?」
聞かれた。
織は修を見る。
修も織を見る。
「回く?」
議な流れだった。
婚の話がて。
4ヶ。
初めては。
専を挟み。
夫婦として話すことになった。
相談員は50代くらいの女性だった。
最初に。
「どちらが正しいかを決める所ではありません」
と言った。
修が苦笑した。
「織には勝てませんから」
織は。
「そういう言い方が嫌なの」
と即座に返した。
相談員が。
し笑った。
「今のやり取りも切ですね」
は。
7のことを話した。
病気。
仕事。
介護。
回復。
婚。
最初。
修は。
自分がどれほど管理されて苦しかったかを話した。
織は。
自分がどれほど怖かったかを話した。
話しているうちに。
相談員が聞いた。
「さんは、奥様に番何をしてほしかったんでしょう」
修は。
黙った。
織には。
何を言うか分からなかった。
「任せてほしかった」
「何を?」
「失敗することを」
織は顔をげた。
「薬忘れるかもしれない。転ぶかもしれない。料理焦がすかもしれない」
修は続けた。
「でも全部先に止められると、俺は永に来ないままだった」
織には。
痛い言葉だった。
方。
相談員は。
織へも聞いた。
「奥様が番怖かったことは?」
「再発」
すぐ答えた。
「それだけですか?」
織は。
し考える。
本当は。
もうつあった。
「また全部、自分になること」
修が見る。
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「何が?」
「介護」
度目に倒れた。
直は仕事を始めたばかり。
幸恵は夫の介護。
修の会社からも。
最初はが来た。
でも。
半。
1。
が経てば。
皆の活は元に戻る。
最まで。
毎残ったのは。
織だった。
「また倒れたら」
声が震えた。
「また私だけになるとってた」
だから。
再発させてはいけない。
でへしてはいけない。
酒。
薬。
事。
すべて管理した。
修は。
初めて。
何も反論しなかった。
その。
相談員が別のことを聞いた。
「おが夫婦として番楽しかったのは、いつですか」
織は。
直が学だった頃をいした。
修は。
な答えをした。
「息子がをた直」
織が驚く。
「何で?」
「これからで好きなこと来るとった」
修は。
初めて話した。
直が就職してをた。
自分は仕事も落ち着き始めた。
これから。
旅。
。
老。
で過ごせるとった。
でも。
その頃。
織は仕事の責任が増えていた。
休。
友達。
職。
修のらない予定が増えた。
「織、俺いなくても全然困らないんだよ」
「それが嫌だったの?」
「寂しかった」
織は。
言葉を失った。
そんなこと。
度も聞かなかった。
「言ってくれればよかったでしょう」
「男がそんなこと言えるか」
「54歳にもなって?」
相談員が笑った。
修も。
し笑った。
そして。
倒れた。
突然。
夫婦の関係は。
別の形になった。
夫。
妻。
ではなく。
患者。
介護者。
修は。
病気から回復したあとも。
以の夫婦へ。
どう戻ればいいか分からなかった。
「だから婚したかった?」
相談員が聞く。
修は。
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