"離婚後に生まれた息子" 第2話
ある曜。
由美はクリーニングへすため、健のジャケットのポケットを確認した。
レシートが1枚てきた。
都内のホテルレストラン。
2分。
3万4800円。
は、健が「阪張」と言っていた夜だった。
由美はレシートをしばらく見た。
問い詰めようとった。
しかし。
そのの夜。
健は帰宅するなり言った。
「母さんから連絡来た?」
「来たけど」
「また病院付き添ってって言ってた?」
「来週ね」
「悪いけど頼む」
「私、来週治療の予約もあるんだけど」
健はネクタイをしながら言った。
「ずらせないの?」
由美はを疑った。
「私の治療を?」
「母さんの病院もあるだろ」
「あなたがけない?」
「仕事あるんだけど」
「私も病院」
「また妊治療だろ?」
また。
その言い方だった。
「またって何?」
健は面倒そうに息を吐いた。
「だって何やってるんだよ」
「だから今回」
「正直、もう疲れた」
由美は黙った。
「俺だけじゃないよ。由美もだろ」
「……」
「これ以、もも使って、何になるんだろうってわない?」
由美は、ポケットに入れたままのレストランのレシートをいした。
治療費。
健は何度もの話をした。
でも。
張と嘘をついてべた3万4800円の事は。
無駄ではないらしい。
「じゃあ、やめたいの?」
「そういうじゃない」
「どういう?」
「もう自然に任せてもいいんじゃないかってこと」
「先は今回が最の1周期として」
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「由美」
健が遮った。
「俺、いんだよ」
話は終わった。
由美はレシートをさなかった。
そのはまだ。
浮気の証拠とは言えないとった。
会社の女性と仕事で事をした能性もある。
張の予定が変わったのかもしれない。
自分が疑いくなっているだけかもしれない。
そうやって。
健のための言い訳を。
由美自が作った。
翌週。
枝の通院へ付き添った。
病院からの帰り。
枝が喫茶へ入りたいと言った。
ケーキセットをべながら、突然言った。
「健、最疲れてるでしょう」
「仕事忙しいみたいですね」
「庭で気を遣わせないであげて」
由美はカップを置いた。
「私、そんなに気を遣わせてますか」
「子供のことよ」
「……」
「いつまで治療するの?」
由美は答えなかった。
枝は続けた。
「男はね、に帰ってまで暗い顔見たくないのよ」
「暗い顔?」
「毎期待して、駄目で、また病院。健だって疲れるでしょう」
由美の胸が詰まった。
治療を受けるのは自分だった。
採血。
注射。
薬。
検査。
結果待ち。
それでも。
疲れているのは健。
そういう話になる。
「健、まだ40でしょう」
枝は言った。
「これからやり直すことだってできるのよ」
由美は顔をげた。
「やり直す?」
枝はすぐに笑った。
「の話よ。仕事とか」
その。
枝のスマートフォンにメッセージが届いた。
画面が瞬見えた。
《美ちゃん》
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ハートの絵文字。
由美は気に留めなかった。
美。
健の職の輩。
以、会社の写真で見た女性。
ただそれだけだった。
今えば。
枝はその頃にはもう、美と個に連絡を取っていた。
由美のらないところで。
「次の妻候補」として。
そして婚の3か。
健が急に言った。
「俺たち、もう無理じゃないか」
健が急に言った。
「俺たち、もう無理じゃないか」
夕。
テレビもついていないリビングだった。
由美は聞き返した。
「何が?」
「夫婦として」
「どうして急に」
「急じゃないよ。ずっと考えてた」
健は目をわせなかった。
「子供のことだけじゃない。もうがないんだとう」
由美はしばらく黙った。
議だった。
これだけ治療を続け、姑の言葉に耐え、事をし、夫の活を支えてきたのに。
最は。
「がない」
その言で終わる。
「婚したいってこと?」
「うん」
「に誰かいるの?」
健はすぐに否定した。
「いないよ」
その答えだけはかった。
今えば。
それが番分かりやすい嘘だった。
婚の話が始まると、枝は驚くほど積極になった。
由美が慰謝料について相談したいと言うと、
「慰謝料?」
と笑った。
「何の慰謝料をもらうの?」
「まだ分からないです。弁護士さんに」
「健に女でもいるならともかく、ただ夫婦がわなくなっただけでしょう」
健は黙っていた。
枝は続けた。
「あなた、10もこのにいて何も貢献できなかったじゃない」
由美は顔をげた。
「何も?」
「子供もできなかったでしょう」
その。
由美ので何かが切れた。
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