"閉じ込められた臨月の妻" 第4話
加奈はその言い方に違を覚えた。
やること。
何を。
美智子も瞬黙った。
その、線を洗面の奥へ向けた。
「そうね」
2ので、何か話が決まっている。
加奈はその、初めてそうじた。
それでもまだ、まさか自分を閉じ込めるために来たとは考えなかった。
午11く。
美智子が洗面の奥を見た。
「サウナ、最使ってる?」
「妊娠なので、私は使ってません」
「匠も張は忙しかったんでしょう。、汚れてるんじゃない?」
「先掃除しましたよ」
「見てきなさいよ」
「今ですか?」
美智子の顔が変わった。
「何?」
「今は腰がくて、屈むのがちょっとつらいので」
「またそれ?」
「また?」
「妊娠を理由に何でも免除されるとってるでしょう」
加奈は眉を寄せた。
「そんなつもりはありません」
「匠のではいい妻の顔して。私たちにはいつも反抗」
「反抗してません」
「あなたが来てから匠は変わったのよ」
加奈の胸がざわついた。
「匠は自分で決めているだけです」
その言で、美智子の目つきが変わった。
「ほら、そうやってまた」
隆がい声で言った。
「美智子、もういい」
加奈は止めるのだとった。
違った。
隆はサウナを指した。
「を見てこい。換気に埃がないか確認すれば済む」
「今じゃなくても」
「何度言わせるんだ」
調が、員代の部を叱るようだった。
加奈は腹を支えた。
ここでく拒否すれば、また「匠に告げする」
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「息子を操っている」と言われる。
し確認して、すぐればいい。
そう考えた。
今まで何度もしてきたように、揉めないほうを選んだ。
「分かりました。しだけ」
サウナの扉をく。
源は入っていない。
温はのとほとんど変わらない。
加奈はベンチの奥へ入り、換気を見ようとした。
その瞬。
背で扉が閉まった。
カチッ。
属音。
加奈は振り返った。
「お義母さん?」
扉を押す。
かない。
ガラス越しに、美智子がっていた。
笑っている。
「何してるんですか」
「し反省したら?」
加奈は扉をく押した。
「けてください」
「あなたが来てから、匠は私たちの言うことを聞かなくなった」
「それは私のせいじゃありません」
「あなたが奪ったのよ!」
美智子が突然声をげた。
隆はその横で、側の補助具に京錠を掛けていた。
その具を見た瞬、加奈は朝からじていた違の正体に気づいた。
隆の着のポケットから、さっき属の部が見えていた。
の鍵だとっていた。
違った。
京錠だった。
最初から持ってきていた。
「お義父さん、何してるんですか」
「げさに騒ぐな。源は入ってない」
「そういう問題じゃないです。けてください」
「しをやせばいい」
「私、臨なんです」
「分かってる」
「何かあったらどうするんですか」
隆は瞬だけ黙った。
美智子が答えた。
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「何も起きないわよ。あなたなら何とかするでしょう」
加奈は扉を叩いた。
「何とかって何ですか!」
その、美智子がバッグからスマートフォンを取りした。
加奈のものだった。
リビングのテーブルに置いていた。
「これも預かるわね」
加奈の顔から血の気が引いた。
「返してください」
「匠に話するでしょう」
「当たりです!」
「また匠を私たちからざける」
「お義母さん!」
腹がく張った。
加奈はわず片を腹へ当てた。
「本当にやめてください。お腹が張ってるんです」
隆が計を見た。
「もうかないとにわないぞ」
加奈は聞き返した。
「く?」
美智子は笑った。
「私たち、今から旅なの」
「旅?」
「温泉。5泊7」
加奈は瞬、を理解できなかった。
「……冗談ですよね」
「何が?」
「私をここに残してくなんて」
「し反省するが必でしょう」
「もないんですよ!」
「、しくらいべなくてもなないわよ」
「しじゃないでしょう! けてください!」
加奈は扉を叩いた。
「お義父さん、お願いです。赤ちゃんに何かあったらどうするんですか!」
隆の表が、瞬だけ揺れた。
しかし美智子が言った。
「今さら甘やかさないで」
隆は何も言わなかった。
それが答えだった。
2は本当に玄関へ向かった。
加奈は何度も扉を叩いた。
「待って!」
「お義母さん!」
「お義父さん!」
美智子が最に振り返った。
ガラス越しに言った。
「私たちから息子を奪った罰よ。そこでし反省しなさい」
玄関の扉が閉まる音がした。
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