"雪下の赤いマフラー" 第5話
佐藤は息をんだ。
「どこから?」
「3が消えた、田が隠しているのを見つけました」
「どうして警察へ?」
「怖かったんです」
節子は震えた。
「夫が何をしたかるのも怖かった。でも、いつか誰かが来たに渡そうとって、捨てられなかった」
「やめろ」
田がい声をした。
節子は振り返った。
「3の族は17待ったのよ」
そしてカセットプレイヤーをした。
「これを聞いてください」
再する。
雑音。
やがて女の声が流れた。
『私の名は彩です』
田が目を閉じた。
『もしこれを誰かが聞いているなら、私はもうここにいないかもしれません』
『田先に恋しているとっていました』
『先もしていると言いました』
『でも妊娠が分かった、全部変わりました』
佐藤は田から目をさなかった。
『先は怖がりました』
『族にられたら、私のも先のも終わると言いました』
『美咲とが真実をりました』
彩の声が震えた。
『も先を好きでした』
『美咲は私を逃がそうとしてくれました』
『でも田先がりました』
『全部解決するから、郊の古いへ来いと言われました』
そこで音が途切れた。
節子は首を振った。
「続きはありません」
佐藤が田へ向き直る。
「で何があったんです?」
田はい黙っていた。
やがてさく言った。
「全部、制御できなくなったんです」
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田は、最初は自分から細部を話そうとしなかった。
しかし佐藤が何度も確認すると、しずつ言葉をつなぎ始めた。
郊の林の先に、使われなくなったがあった。
林業関係者が以使っていた所で、にはほとんどがづかなかった。
「誰にも聞かれず話せるとった」
「何を話すつもりだったんです?」
「彩の妊娠のことです」
彩は族へ相談したいと言い始めていた。
美咲も、もう隠し続けることはできないと考えていた。
は違った。
田への憧れがかったため、彩との関係をったことでを抑えられなくなっていた。
へ入った直から、は彩を責めた。
「どうしてあんたなの」
の声は震えていた。
「役も先も、全部取る」
彩は首を振った。
「取ってない」
「嘘!」
「私は……こんなこと望んでない」
美咲が2のへ入った。
「、やめて」
「美咲は黙ってて!」
田も止めようとした。
しかしは彩へづき、腕を掴んだ。
彩が振り払う。
美咲が止める。
田も割って入る。
狭いので4の体がぶつかった。
その瞬。
がろへ倒れた。
鈍い音が響いた。
「?」
美咲がけなくなる。
へを打ったは、呼びかけても反応しなかった。
彩が鳴をげた。
「嫌……嫌……」
そしてからびした。
は吹だった。
美咲もすぐを追った。
田だけがのそばに残った。
「なぜ救急を呼ばなかった?」
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佐藤の声はかった。
田は額を押さえた。
「怖かった」
「何が?」
「全部です」
教師としての。
妻と子供。
彩との関係。
妊娠。
自分が未成の徒と関係を持っていたことがられる。
「がんだら、私のは終わるとった」
佐藤は目を細めた。
「のは、そのすでに終わっていた」
田は何も言えなかった。
「それで?」
「のへ……」
田は声を落とした。
「隠しました」
その、美咲と彩を探した。
しかし吹ので見つけられなかったという。
「稚内へ来るようにいたは?」
「美咲へ渡したものです」
田は認めた。
「何かあれば、稚内にがいると伝えました」
「Tはあなたですね」
「はい」
「なぜ最初は否定した?」
田は答えなかった。
佐藤はちがった。
「正式に事聴取します」
田は抵抗しなかった。
警察へ移送される直、佐藤に言った。
「美咲と彩がそのどうなったか、本当にりません」
佐藤はたい目で返した。
「を17隠したの言葉です」
「信じなくていい」
田は力なく笑った。
「でも2が逃げたのは本当です」
佐藤には、まだ確認すべきことがあった。
稚内女子寮。
記にかれた話番号。
翌朝、古い記録を調べてもらった。
美咲の名はない。
彩の名もない。
「別の名を使った能性は?」
寮は頷いた。
「当は事を抱えた女もいましたから」
1998末から1999の記録を調べていく。
やがて1枚の写真に目が止まった。
髪をく切った女。
登録名は「」。
は1981。
「この子は?」
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