"7階に戻るな" 第7話
さんを直接に至らせたのは誰なのか、そしてなぜさんはエレベーターので「誰も信じるな」とまでいたのか。その答えにづくため、私はもう度防犯映像のをいした。
私はすぐ警察へファイルを渡すことも考えたが、そのにつだけ確かめたいことがあった。織が私のきをどこまで把握しているのか分からず、夫の資料を見つけたことをられれば、証拠を奪われる能性もある。そこで私は原本をマンションの貸庫へ預け、にはコピーだけを残すことにした。
さらに、若林と管理会社へ相談し、玄関とリビングに型の見守りカメラを設置した。私は暮らしの齢者であり、すでに事件へ巻き込まれているため、防犯目として特別なことではなかった。警察にも「自宅へ審者が入ったは絶対に抵抗せず、すぐ通報してください」とを押された。
そのの夕方、私はわざと健太へ話した。「優郎さんの斎をやっと片づけ始めたの」とだけ話し、織がくにいることを承で、何かそうな資料が見つかったことを匂わせた。息子は「で無理するなよ」と配したが、その背で織が何か尋ねる声が聞こえた。
私はその夜、斎のコピー資料の部を寝の宝箱の底へ隠した。
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正確には、なページを抜いたダミーのファイルと、のないUSBメモリを入れた。もし誰かが本当に証拠を探しに来るなら、その物自が答えを見せてくれると考えたからだ。
午217分、リビング側でが軋む音がした。私は眠っていたわけではなく、ベッドので携帯話を握ったまま待っていた。玄関がく音はほとんど聞こえず、侵入者は鍵を持っているのだとすぐ分かった。
ゆっくりとした音が寝へづいた。ドアノブが回り、くいた隙から廊のかりが差し込む。私は目を閉じたふりをしながら、まぶたの隙から相の姿を確認した。
細の女性だった。子とマスクをしていたが、そのきと体格、そして部へ入った瞬に漂った甘いりで、私は誰なのか分かった。織だった。
彼女は私が眠っていることを確認すると、迷わず化粧台へ向かった。宝箱をけ、アクセサリーを乱暴にかき分け、底の布をめくる。ダミーのUSBメモリを見つけると、彼女はさく息を吐き、それをポケットへ入れた。
次に織は斎へ入り、机のまで調べた。しかしな原本はすでにへ移してあり、に残したコピーにも決定な部分は入れていない。数分、彼女は何も言わず玄関からていった。
私はすぐにはかなかった。
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扉が閉まってから分く待ち、見守りカメラの映像を携帯話で確認すると、織が顔の半分を隠しながら内へ入る姿がはっきり記録されていた。しかも玄関では、自分の鍵ではなく健太が保管しているはずの緊急用鍵を使っていた。
その事実の方が、私には苦しかった。織が勝に持ちした能性もあるが、健太が妻へ渡した能性も否定できない。もし息子まで証拠隠滅に協力しているなら、さんの警告は像していた以にいを持つことになる。
翌朝、私は映像を警察へ提した。若林からも、織が事件に防犯システムへ正アクセスを試みた記録が残っていると聞かされた。警察はすでに保サーバーから消された5分の原本を確保しているらしく、捜査は私のらないところでかなりんでいた。
それでも、私は自分の目で織へ問いただしたかった。夫の、さんの、そして健太の関与について、族のから聞かなければへめないとった。そこで私はつの決断をした。
で、事をしよう。
何もらない母親のふりをして、織自に最の枚をめくらせるのだ。
健太へ話すると、私から事へ誘うことをにったらしい。「母さん、今は無理しない方がいいんじゃないか」
と何度も言われたが、私は「怖いことばかりだからこそ、族で普通の夕飯をべたいの」と答えた。結局、健太は織を連れてそのの夜7に来ると約束した。
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