"亡き義母の口座を洗う女" 第4話
あの通帳は、母さんがに作っていた休眠座だ。俺が相続続きの過程で処理し忘れていただけだよ」
「嘘をつかないで! 私、見たのよ! さっきコンビニで、お義母さんのカーディガンを着た女が座からおをろして……」
「見違いだろ」
雅志は私の言葉を即座に遮った。その声には、酷なまでの拒絶がこもっていた。
「お、疲れが溜まってるんだよ。んだ母さんのでも見てるんじゃないか? 7も介護して酷い目に遭ったから、精神に追い詰められてるんだ。度、療内科にった方がいい」
「じゃない! 私はしらふよ! このメッセージだって——」
「これはただの副業の通だよ!」
雅志が急に声を荒らげた。ので、彼の目が鋭くる。
「ネットのデータ入力のバイトだ! たまたまシステムのID名に母さんの名が残ってただけだろうが! いちいち突っかかってくるな!」
雅志はそう吐き捨てると、私を押しのけて寝をてき、バタンときな音をててドアを閉めた。
残された私は、え切ったフローリングのにへたり込んだ。
ガスライティング(理誘導)。夫は私を狂扱いし、真実からざけようとしている。
だが、私は狂っていない。
あのメッセージにあった『キャストの作維持』『サカモトカズコ』の文字。そして、あの女の首を擦るつき。
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すべてが現実だ。
雅志は、んだ義母のを使って、何か恐ろしい犯罪にを染めている。
そして私を「狂った妻」に仕てげることで、その秘密を守ろうとしているのだ。
私は膝ので固く拳を握りしめた。
言い逃れのできない証拠を掴んでやる。あの男の化けの皮を、私がこので剥ぎ取ってやる。
昨夜の雅志のたい目が、脳裏かられなかった。
「おは疲れている」「精神科にけ」——私を異常者扱いすることで事件を揉み消そうとする夫の態度は、恐怖をりへと変えていた。
ただの浮気や借なら、まだ問い詰めることもできただろ。だが、これはんだを騙り、何らかの正なを得る犯罪だ。もし公になれば、私も「っていて黙認していた共犯者」として扱われるかもしれない。
絶対に、かぬ証拠を掴む。
曜の午、私はパートのシフトを終えると、まっすぐあのセブンイレブンへと向かった。
昼の内は、所の主婦や営業回りのサラリーマンで賑わっている。レジの奥には、昨見た若い夜勤の員ではなく、名札に『佐々』とかれた代半ばほどの男性員がっていた。サブマネージャーらしい落ち着いた佇まいだ。
「あの、すみません……しお伺いしたいことがあって」
私はレジの列が切れたタイミングを見計らい、佐々さんに声をかけた。
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「はい、なんでしょうか?」
「実は……昨の夜、こちらで落とし物をしてしまって。いえ、正確には私のりいが、誰かに私の切な遺品を盗まれたかもしれないんです」
私はあらかじめ考えておいた嘘を吐いた。警察を呼べばごとになり、雅志にづかれる。まずは自分の目で防犯カメラの映像を確認しなければならない。
「遺品、ですか?」
「ええ。昨の夜05分から10分頃です。エンジのカーディガンを着た、髪のい女の……そのが私の义母の形見の品を持っているのを見かけたんです。違いじゃないか確認したくて」
佐々さんは怪訝そうな顔をした。当然だ。客が防犯カメラを見たいと言って、簡単に見せられるはずがない。
「うーん……基本にお客様へのカメラ映像の示は、警察のち会いがないと難しいんですが……」
「お願いです!」
私はくをげた。
「本当に、私のがかかっているんです。その女のが使っていた通帳……そこにかれた名は、3にくなった私の義母の名なんです。警察に相談するにも、証拠がないといてくれなくて……!」
壮に満ちた私の訴えに、佐々さんは息を呑んだ。
彼はしばらく内を見回し、にお客がいないことを確認すると、声をひそめた。
「……実は、僕も気になっていたんです。あの曜夜の女の」
「えっ……?」
「僕、曜の夜勤によく入るんですけど、あの女の、毎週決まって夜07分に来るんですよ。買い物は切せず、ATMで数万円ろしてすぐていく。