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"四十七万円を母に送った夫への逆襲" 第17話

夕方、いつもよりく退社し、そのままには帰らなかった。

弁護士の事務所に寄り、いくつかの類に署名し、返還請求の案を受け取った。

そこには確な内容が記されていた。

250万円という額、取引、期までの返還求。

そしてこれ以法占拠が続いたの法措置の警告。

分譲宅に戻ると、がすでにいた。

まるで判決を待つ罪のように座り、机のはいつものように散らかっていなかった。

彼はまだ事態を修復できるという空気を作ろうと必だった。

「みさき」

彼の声はさかった。

「おは返す。でも会社で俺の顔にを塗るようなことだけはしないでくれ」

私は類の束を机に置き、ゆっくりと言った。

「私のおを盗んでおいて、まだ世体を気にするの?」

彼は眉をひそめた。

「分かってるだろう。今会社で事な案件を抱えてるんだ」

彼は焦るように言う。

「もしあそこに法類でも届いたら、周りの見る目が変わってしまう」

私は彼を見た。

彼が恐れているのは、悪いことをした事実ではない。

悪いことをしたとられることなのだと悟った。

には結果が伴う。

私は言った。

「周りによく見られたいなら、良いことをしなさい」

その夜、は部を歩き回り、何度も話をかけていた。

声は潜めていた。

「なんとか頼む。今きついんだ。

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1度だけ助けてくれ」

そんな言葉が漏れ聞こえてきた。

私は何も聞かず、しもしなかった。

ただ1つの事実を確認しただけだ。

彼には助けを求める関係はたくさんある。

だが、まともな返済計画は1つも持っていないということ。

翌朝、24の期限が切れた。

私の座には1円も戻らず、誠ある謝罪の言葉もなかった。

あるのは数回の着信履歴とい通信だけ。

『事を荒てないでくれ』

私はそれを読み、画面を閉じて返信しなかった。

弁護士の指示通り、正式な通を発送した。

次の段階である財産保全の続きを始した。

騒ぎする必はない。

正しい順を踏めば、結果はったよりる。

そのの午、同じ階にむ佐藤さんから通信があった。

『みさきさん、さっき何か類の配達が来て、さんを探してたみたい。彼、顔面蒼になってたわよ』

驚きはしなかった。

類が点で、それはもう夫婦で話しえば済む問題ではない。

責任問題になるのだ。

夜遅く帰宅したは、佐藤さんが言った通り青ざめていた。

鞄を子に投げつけ、追い詰められた声で言った。

「俺の会社に何を送り付けたんだよ」

私は平然とお茶を注いだ。

「正式な続きに則った返還請求よ」

彼は机を叩いた。

「俺を殺す気か」

彼は叫ぶ。

「同僚が犯罪者を見るような目で俺を見たぞ」

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私はコップを置き、まっすぐに彼を見た。

「私のおを盗んだあなたを、がどう見るとっていたの?」

は言葉に詰まった。

唇が震え、っているのか怯えているのか分からない様子だった。

そして突然、話題の矛先を変えてきた。

「俺、君の実ってきた」

私はし眉をげた。

「何のために?」

彼はで言った。

「お義父さんにとりなしてもらおうとって」

彼はすがるように言う。

「お義父さんは君を事にしてるし、理の分かるだ」

彼は目を逸らす。

「これ以事を荒てないで欲しいって頼んだんだ」

その言葉を聞いて、私の元にい笑みが浮かんだ。

では法律を持ちすなと言ったが、責任から逃れるために今度は私の実理を求めにったのだ。

私は止めもしないし、説教もしなかった。

確に伝えた。

「誰に頼もうと勝だけど、あなたが盗んだおはあなたが返さなきゃならない」

酷に言い放つ。

「誰もあなたの代わりにはなれないわ」

その夜、彼はだしなみをえた。

いつもより丁寧に髪を梳かしてかけていった。

まるで結婚の許しをもらうために親の元へくかのようだった。

扉を、彼は振り返って懇願と脅しが混じった目で言った。

「俺のきるを奪わないでくれ」

私はきな声をさず、しかし力く答えた。

「私の所を奪わないで」

扉が閉まり、部は静かになった。

しかしこの静けさは、もうの静けさではない。

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