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"四十七万円を母に送った夫への逆襲" 第26話

「母さんを困らせるな」

私は彼を見据えて直球で聞いた。

「あなたは、お義母さんがしむから困っているの?」

彼を追求する。

「それとも、妹のでメンツが潰れるのが怖いの?」

彼は黙った。

その沈黙が、私に1つの真実を教えてくれた。

この々は、真実よりも表面の空気をんじる。

から見て丸く収まっていれば、誰が裏で苦労を被ろうと関係ないのだ。

私はゆりかごからみおを抱きげた。

子供が目をけて、微かな声を漏らした。

私は子供を胸に抱き寄せた。

声のトーンは落としながらも、を曲げずに言った。

「桜さん、格好つけて誕会にきたいなら、料の送迎を頼めばいいわ」

桜を見る。

「都会にはいくらでもサービスがある。でも私のは、私の子供のために残しておくの」

桜は目をひん剥いた。

「そんな言い方するなんて、私のこと族だとってないんですね」

私は即座に返した。

族なら、なおさら分別を持ちなさい」

言い切る。

族だからって、のものを好き勝にしていいわけじゃないわ」

義母ががり、声を張りげた。

「みさきさん、あんたは子供を産んだばかりで随分になってるね」

彼女は凄む。

「そんなにいと、いつか折れるよ」

私は静に義母を見た。

「私が折れるかどうかは私の責任です」

義母を見つめる。

「でも、自分の子供を折れさせるような真似は、絶対にしません」

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ここに至り、桜は作戦を変えた。

の方を向き、甘えるような声をした。

「お兄ちゃん、何とか言ってよ。のものを借りようとしてるわけじゃないのに」

は私を見て、懇願するような目をした。

「みさき、貸してやってくれ。1度だけでいいから」

私は鳴ることはせず、彼をじっと見つめた。

それから、彼をちすくませる言を放った。

「あなたは私に、何度も『1度だけ』と頼んだわね」

彼を見据える。

「そしてその度に、きな問題を引き起こしてきたじゃない」

の顔から血の気が引いた。

義母も固まった。

私が何を指しているのか、妹のでは言えないその事実を、が理解したからだ。

緊急の貯を盗んだこと、借を隠していたこと、全てを私に押し付けようとしたこと。

空気が変わったのを察した桜は、髪を振り乱して言った。

「もういいわよ、いらない。くらいで命がけみたいになって」

彼女は鞄をひったくってがった。

義母も慌ててを追った。

「放っておきな。あのはケチなんだよ。おは別のきな。母さんが配してあげるから」

その景を見ても、嬉しくもなければ勝った気もしなかった。

ただ、初めて涙をみ込まずにノーと言えたことに堵しただけだ。

桜が帰ったい声で言った。

「君は母さんをしませて、妹に恥をかかせたんだぞ」

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私はみおを抱いたまま、彼をまっすぐに見た。

「私にお義母さんの代わりにしめというの?」

彼を問う。

「妹の恥をかかせないために、私たちの子供を危険にさらせというの?」

は答えなかった。

子ののクッションを拾いげ、寝へ入っていった。

扉が閉まる音はくはなかった。

だが、私たちを隔てる溝がさらにくなったことを、分にらせてくれた。

私はみおを部に連れてき、ゆりかごに寝かせた。

さく規則正しい寝息をてる娘の姿が、私に教えてくれた。

この世には、付きいのために貸ししていいものなどない。

子供の全も、私の尊厳も、母親としての境界線も、決して誰かの遊び具にしてはならないのだ。

の鍵の騒以来、から笑いすら消えた。

は歩くのように沈黙した。

義母は、私がこの罪でも犯したかのように、さらに厳しい目を向けてくるようになった。

私は言葉で関係を修復しようとはしなかった。

ただみおのことだけに集した。

授乳、眠、排泄、ちょっとしたくしゃみまで気を配った。

の女性は定になりやすいと言う。

だが、さな命を守るためには、音を押し殺してを鋼にするしかない。

私以にこの子を守れるはいないのだから。

そのの午

みおのむ母乳の量がいつもよりなかった。

嫌が悪く、顔は赤い。

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