"四十七万円を母に送った夫への逆襲" 第28話
それどころかを伸ばして、私を止めようとした。
私はし体を斜めにした。
肩で軽く、しかしをけるのに分な力で、彼女を押しのけた。
義母はバランスを崩して歩ろにがった。
「ああ、この嫁が私を突きばした」と鳴をげた。
私は振り返らなかった。
扉をけ、廊にびして昇のボタンを連打した。
は震えていたが、は恐ろしいほど冴えていた。
昇が来るのがいつもより遅くじられた。
1秒が糸のように細く、く引き延ばされているようだった。
1階にりた。
がり始めている、子供を抱きかかえて料の送迎を呼んだ。
到着したに乗り込み、運転に最もい児救急病院へくよう告げた。
真っ赤な顔をして息苦しそうにしているさな赤ん坊を見た運転も驚いた。
いつもよりくをらせてくれた。
ので、みおはぜいぜいと苦しそうに呼吸し、体はのようにかった。
私はい布で汗を拭きながら祈るように呟き続けた。
「みお、頑張って。お母さんはここよ。丈夫だからね」
窓ののはくなり、灯が滲んで見えた。
ドアのにち塞がった義母の姿や、「また考えよう」と言ったの声がをよぎる。
喉の奥に苦いものが込みげた。
はに自分の経験を過信し、子供の命が試錯誤の具ではないことを忘れてしまう。
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病院に着くと、私はみおを抱いて救急窓に駆け込んだ。
護師が矢継ぎに質問してきた。
「何ですか?いつから発していますか?母乳はめていますか?」
私は堰を切ったように答えた。
「23です。夕方からがて、お乳もまず、呼吸が苦しそうです」
医師が聴診器を当てると、すぐに顔が変わった。
「すぐに処置へ」
私は廊にされ、に汗を握りながら扉を見つめていた。
しばらくして医師がてきて、刻な声で言った。
「気炎の兆候があり、肺炎の疑いがあります」
医師は告げる。
「血酸素濃度もしています。すぐに酸素吸入をい、検査をします」
肺炎という言葉を聞いて、臓が元まで落ちた気がした。
まだ20ちょっとで肺炎。
医師は判決をすような確な言葉で続けた。
「もうし遅ければ、児は簡単に呼吸全に陥っていました」
医師は警告する。
「集治療での経過観察になる能性もあるので、覚悟しておいてください」
私は同にサインするが震えた。
声で泣く気力もなく、ただ骨のから全ての力を抜き取られたように体が空っぽになったのをじた。
夜になって、が現れた。
彼は病院の廊を歩いてきた。
背広はしわくちゃで髪は乱れ、まだ酒の匂いを漂わせていた。
私を見て彼が最初に言った言葉は「みおはどうした」
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ではなかった。
「夜に赤ん坊を病院に連れすなんて、何考えてるんだ」
彼は鳴る。
「母さんから、君に突きばされたって話があったぞ」
だった。
私は彼の方を向いた。
彼が自分の言ったことの愚かさに気づくまで、じっと見つめ続けた。
そして、く刃物のような声で聞いた。
「あなたの娘があのでどうなっているかってるの?」
は救急の方をちらりと見て、目を逸らした。
「それは……でも、君もそんなに騒ぎしなくても良かっただろう」
私は声をさなかったが、1つ1つの言葉をナイフのように突き刺した。
「が39度くあって、唇が青ざめていたのよ」
私は凄む。
「私が騒ぎしなかったら、今頃あの子のたくなった体を抱いてここに座っていることになったわ」
彼を睨みつける。
「それでも私は、あなたたちの許を取るべきだったの?」
は沈黙した。
何か言い返そうとしたが、処置の扉がき、護師が寝台を押しててきた。
みおはさな体に管をつけられ、械が規則な子音をてていた。
その瞬。
私はもうを夫として見ることはできなくなった。
違った優先順位を選んだ、ただの無責任なにしか見えなかった。
彼が言い訳できないほど、ゆっくりと、はっきりと言った。
「今から子供のことは全て私が決める」
私は宣言する。
「父親でいたいなら私に従いなさい。母親のい息子でいたいなら、今すぐここからちりなさい」