"女刑事が止めた息子夫婦宅の毒寿司" 第6話
私は鈴を庇いたいで、本に反論した。
「でも、本当に事故だった能性もあるでしょう」
私は振り振りを交え、言葉を続けた。
「植物性の毒なら、誤って毒のあるものをべてしまった能性も……」
本は私の言葉を遮るように、静かに首を振った。
「それが、夫には菜をべる習慣もなく、くなったは鈴の料理をべていたんです」
さらに本は、恐ろしい事実をにした。
「夫には、千万円の保険がかけられており、鈴が受け取りになっていたことから、警察は保険殺を疑ったらしいです」
私はその額のきさに息をんだが、それでも信じたくなかった。
「だけど、それだけで疑うなんて」
本は私を真っ直ぐに見据え、厳しい声で言った。
「夫のことだけなら、幸な事故で済んだんですが、件も続くと単なる事故とはえません」
件。その言葉に私は凍りついた。
数ヶ、両親を相次いでくした鈴は、額の保険を受け取っていたのだ。
幸が連鎖することはあるとはいえ、なばかりが次々と審なを遂げるのはおかしいと本は言う。
本は確信に満ちた表で断言した。
「鈴の周りで審なが続いているのは事実です。そして、いずれも彼女が保険を受け取っている」
本はさらに言葉に力を込めた。
広告
「このことから、彼女が何らかの方法でのに関わっているのは違いないんです」
本は、連の事件を保険殺として、捜査課と同で捜査をめているという。
そこまで話を聞いて、私はの底から恐ろしくなった。
私の脳裏にある記憶が蘇ってきたのだ。
「そういえば、亮太がしきりに命保険への加入を勧めてきたわ……」
数ヶのことだった。
亮太は私たちの齢を考え、保険に加入した方がいいとパンフレットを持ってきたのだ。
夫のは、すでに加入している保険があった。
しかし、私は何も保険に入っていない状態だったのだ。
亮太は配そうな顔で、私に語りかけていた。
「何かあったのお守りだとって、加入した方がいいよ」
私の齢を考えると、これから病気のリスクも増えていく。
その、亮太たち若い夫婦に銭な負担をかけてしまうこともあるかもしれない。
そう考えた私は、亮太が勧める保険に素直に加入することにしたのだ。
しかし、もし亮太が鈴の犯を最初からっていて、彼女に協力しているのだとしたら。
次のターゲットは、私とに違いない。
本は配そうに私の顔を覗き込んだ。
「どのくらいの保険に加入されたんですか?」
私は震える声で、その額をにした。
「千万です……。亮太がしきりに勧めるから、親をう優しさだとって……」
広告
本と話しながら、私の背筋は完全に凍りついていた。
以、鈴が廊で誰かと話で話していた際の言葉がフラッシュバックする。
「警察にバレないようにうまくやる」
あの言葉が、のでぐるぐると回り続けていた。
本は私の様子の変化に気づき、を乗りした。
「何かい当たることがあるんですか?」
私はとっさに顔を伏せ、首を横に振った。
「いえ、なんでもありません」
その、本は私たちに厳に注を与えた。
「全が確保されるまで、息子さんのには寄らないように」
そう言い残し、彼女は私たちを次の駅でさせたのだ。
ホームにりった私とは、たいに吹かれながらち尽くした。
しかし、本当に亮太と鈴が私たちの命を狙っているのだろうか。
あまりにもにわかには信じがたい話に、私とは困惑が止まらなかった。
もし、あのの鈴の話の言葉が、私たちの殺害をしているとしたら。
は苦しい表で、ポツリと呟いた。
「考えたくはないが、能性はゼロじゃなさそうだな」
亮太と鈴が私たちの命を狙っているとは、どうしてもいたくなかった。
しかし、刑事である本の話には、確かな真実がある。
それに加え、鈴の話でのあの気な言葉が、私のを激しく掻きてていた。
私はの腕をすがりつくように掴んだ。
「泣き寝入りするしかないの?」
本には絶対にくなとく止められていた。