"娘の十七万円を愛人に貢いだ夫の末路" 第13話
夫は、力なくそので膝をつき、両で顔を覆ってく項垂れた。
自分の全てが暴かれたことを悟ったのだろう。
夫は、見るもなくけない醜態をに晒しているが、私ののみを込めた追及は、まだこれで終わりではなかった。
こんな切れ数枚で、夫のこれまでの私や娘に対する非な悪事が、全て清算されて許されるとったら違いなのだから。
私は、にいつくばる夫を見ろしながら、酷な尋問を続けた。
「あなたの隠し座のをでったそのの午、私はそのまま、あなたの職の代表番号に話をかけさせてもらいました」
私のから淡々と浴びせられる言葉に、夫はビクッと肩を震わせた。
夫は、さっきまでの「プライバシーの侵害だ」と息巻いていた威勢はどこへやらといったじで、もはや何も言い返さず、黙ってを見つめて項垂れている。
「事部の担当の方に繋いでもらって、話の内容はね、あなたがどうして毎毎のように、方への張が続いているのか、その本当の理由を聞くためでした」
私は、わざとゆっくりと、言葉を区切りながら言った。
「そうしたら、話にた担当の方から、呆れたような声でこう言われたんです」
私は、担当者の声を真似て言った。
「『奥様、何を仰っているんですか?事部という内勤ので、毎方に張にく正当な理由なんて、今のうちの会社にはありませんよ』とね」
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夫は、その言葉を聞いて、さく呻き声をげた。
「そ、それは……」
やっとをいたかとえば、夫は声をガタガタと震わせて、ほとんど聞き取れないようなかすれた声だった。
このままでは、ただの泣き言を聞かされるだけでらちがかない。
私は、もっと夫自のから、決定な言葉を引きしてやろうとった。
「話で、担当者のにもで笑われましたよ。奥さん、騙されてるんじゃないですかって」
私は、さらに精神に追い詰めた。
「じゃあ、普通ならありえないはずの事部の頻繁な張という言葉が、どうしてあんなにも、あなたのからスラスラと自然にたのかしら?」
私は、答えを急かした。
「そして、張費だと嘘をついて、計の貯から持ちしたおや、娘の仕送りからくすねたおの、本当の使いは何なのか。自分ので説しなさいよ」
夫は、依然としてを見つめたまま、貝のようにを閉ざし、何も答えなかった。
「探偵の調査の綿密な結果、あなたが事部の部の若い女と親密に交際していて」
私は、夫の代わりに事実を突きつけた。
「これまで『会社の張費で自腹になる』だと私に偽って、から持ちした切なおは、全てその女の歓を買うために貢いでいて」
私は、吐き気を催すような事実を並べた。
「張だと嘘をついていた期は、実はを使って、その女と優雅に温泉旅にっていたことが、ホテルの領収から何から、全て分かったのよ」
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夫は、自分のスウェットのズボンのを、指がくなるほどく握りしめながら、なおもく俯いている。
「ふふっ……」
私は、あまりの滑稽さに、わず乾いた笑いが漏れた。
「私やりりかには、普段の事から何から、贅沢を全くさせなかったが。よその若い女には、まるで犬のように尻尾を振って、をお遣いのように貢ぐんですものね」
私は、底れぬ軽蔑を込めて言った。
「本当に傑作だわ。笑いが止まらない。した亭主関だこと。お父様が泣いてぶわね」
私のその皮肉と軽蔑を込めた笑いに、夫のちっぽけなプライドはとうとう耐えられなくなったらしい。
夫は、ズボンのを掴むをゆっくりと緩めた。
そして、そのまま両をのフローリングにペタリとわせると、私に向かって、額を擦り付けるようにして見事な座を始めた。
私は、そのあまりにもけない、滑稽な姿を見て、またにやりとたく微笑んだ。
「……すまなかった。俺が悪かった」
夫は、に顔を押し付けたまま、蚊の鳴くような声で謝罪した。
「何がすまなかったの?どういうかしら?」
私は、わざと聞こえないふりをした。
「主語とが分よ。元国語教師の娘としては、もっと正確な本語で聞きたいわね」