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"鶏小屋の少女を閉じ込めた叔父と百億円の元孤児" 第3話

そんなことを言われてしまっては、も何も言えなくなる。

結局、浩司とのり子はが物顔で活している。

俺はの顔を見つめ直した。

「で、浩司さんがどうしたんですか?」

はため息をつき、顔をしかめた。

「それがなあ、最浩司のところに親戚の子がみ始めたんだよ」

俺はし驚いて聞き返した。

「え、親戚の子?」

その瞬、俺のにじわじわと過の記憶が蘇った。

俺ののひらには、嫌な汗が滲み始めていた。

は沈痛な面持ちで頷いた。

「おお、何でもご両親がくなったとかで」

俺は悸がくなるのをじながら言った。

「そんな……それで浩司さんのに」

は複雑な表をして言葉を濁した。

「おお。でもそれがちょっと問題なんだよ」

俺は息を呑み、を真っ直ぐに見た。

「問題?」

は声を震わせながら言った。

「どうやらさい女の子が、にある鶏に入れられてるんじゃないかって、所のたちから相談があったんだよ」

俺のが真っになった。

「え……」

俺はで叫んだ。

同じだ。あの頃の俺と同じじゃないか。

ショックでけなくなっている俺に、配そうに続けた。

「でもよ、いくら浩司だって子供にそんなことするか?」

その言葉に、俺は即座に反応し、調で言った。

「するよ。する奴はいる」

俺の鬼気迫る表に、は何かをじたかもしれない。

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でもは何も言わず、静かに頼んできた。

「それで緒に様子を見にってくれないか?」

は自分の細い腕を見ろした。

「俺ももう80歳になる」

けなさそうに顔を歪めた。

「まだまだ力のある40代の浩司には敵わないだろう」

は俺の目をしっかりと見つめた。

「もし何かあった、その子を助けて欲しいんだ」

げた。

「久則、頼まれてくれないか?」

俺の答えはもちろん決まっていた。

俺は力く頷いた。

「ああ、くよ。すから待ってて」

俺がしてきたのは、ボロボロの軽トラックだった。

俺がエンジンをかけると、カタカタと音がするけど、まだまだ現役だ。

俺は助席のドアをけた。

「じゃあくよ」

こうして俺はと2で、浩司のを目指した。

浩司のは祖父の代から続くであり、建物自体はかなりきい。

しかし、にはゴミやらガラクタが散乱している。

とてもじゃないが、綺麗とは言えない状態だった。

俺はめ、周囲を見渡した。

「軽トラで通ることのできるを入って、俺たちは真っ先に鶏のある所へ向かうの?」

が頷くのを見て、俺はに奥へとんだ。

俺は目の景に言葉を失った。

「マジかよ……」

俺との目にび込んできたのは、ひどい様だった。

汚れた鶏に、さな女の子と真っな犬が入れられていたのだ。

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犬が俺たちに気づき、ワンワンと尻尾を振って吠えてきた。

俺はわず差し指を自分の元に当てた。

「しっ」

俺のサインが分かったのか、犬は静かになった。

女の子が慌てて犬の首輪を掴んだ。

「テン、ダメって。おじちゃんも言ってるでしょ」

女の子が犬をたしなめている声が聞こえた。

俺はりで体が震えるのをじた。

「そもそもなんでこんなところに入れられてるんだよ」

考えるより先に、俺の体はしていた。

俺は鶏ち、女の子に声をかけた。

「帰るぞ」

からしかけられない鍵をガチャリとけ、俺は女の子にを差しした。

しかし、女の子は戸惑った表で俺のを見つめた。

「でも……」

この女がにした言葉によって、もうつの会いが始まることになった。

俺は優しく微笑みかけた。

「どうした?くおいで」

俺の言葉に、女の子は首を横に振った。

「だってお姉ちゃんがいるんだもん」

俺は驚いて目を見いた。

「え?」

女の子は犬を抱きしめながら言った。

「お姉ちゃんとテンと緒がいい」

そのろからけたたましい声が響いた。

「おらそこで何やってんだ!」

浩司の声に気づいたのか、から妻ののり子がてきた。

のり子はヒステリックに叫んだ。

「ちょっと、棒よ!」

俺は焦っていた。

く連れてかないと、取り返しのつかないことになる。

その、澄んだ声が聞こえてきたんだ。

「カリン!」

俺が声のする方を見ると、俺よりはであろう女性がっていた。

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