"鶏小屋の少女を閉じ込めた叔父と百億円の元孤児" 第4話
カリンと呼ばれた女の子が顔をげた。
「お姉ちゃん!」
女性は女の子のところへ駆け寄り、く抱きしめた。
俺は状況を瞬に判断した。
ここにしかチャンスはない。
俺は女性の目を見て、はっきりと告げた。
「きましょう。ワンちゃんも緒に」
俺の言葉に女性は戸惑い、そのにち尽くしていた。
カリンが女性のを引っ張った。
「お姉ちゃん、こう」
女の子に説得され、女性は決したように頷いた。
そして、女性は俺の差ししたを取った。
そこに浩司がちはだかり、鳴り散らした。
「かせねえ。こいつらは俺たちの親戚だ!」
しかし、浩司のにが堂々とち塞がった。
は懐から携帯話を取りし、浩司に突きつけた。
「さっき俺たちが見たものは、しっかり写真に納めてある」
は厳しい声で脅した。
「このまま警察にってもいいんだぞ」
その言葉に浩司が怯んだ瞬だった。
俺は女性たちに図を送った。
俺たちは急いでに乗り込んだ。
しかし、俺の軽トラは2しか乗れない。
その、騒ぎを聞きつけた所のがに乗ってやってきた。
所のが窓をけて叫んだ。
「、うちで送るわ!久則くんのでしょ!」
俺はホッと息を吐いた。
「そう言って、女の子とをに乗せてくれた」
俺は女性を助席に乗せ、犬をろの荷台に乗せた。
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俺は犬のを撫でながら声をかけた。
「ちょっと怖いかもしれないけど、してくれ」
俺が声をかけると、犬からワンといい返事が聞こえてきた。
俺は運転席に乗り込み、助席の女性に声をかけた。
「発しますよ」
女性は力く頷いた。
「よろしくお願いします」
その言葉を聞き、俺はアクセルを踏んでをらせた。
しばらく無言が続いた、女性が静かにをいた。
「あの、ありがとうございます」
俺はを見たまま答えた。
「いえ、が教えてくれたんです。鶏に入れられている子供がいるって」
女性はを向き、震える声で言った。
「私が悪いんです」
俺は横目で女性の痛な顔を見た。
ああ、このは自分の甲斐なさを責めているんだ。
その言葉だけで、彼女の苦しみが分に伝わってきた。
空気を変えようと、俺はるく言った。
「あ、自己紹介がまだでしたね」
俺はを向いたまま名乗った。
「俺はこの先のにんでいる、久則と言います」
女性はし顔をげて答えた。
「私は、ともかです」
その、のは再び無言になった。
しかし、このともかからかされる話は、俺の像を遥かに超えるものだった。
に戻り、俺たちはひとまず息つくことにした。
が堵の表で言った。
「いやあ、助かったよ。ありがとう」
俺はご所さんにお礼を言って見送った。
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その、俺は居でやともかたちに温かいお茶をした。
犬にはと、で自分がべようとっていたサツマイモを茹でたものをした。
犬はワンワンと尻尾を振って嬉しそうにべている。
俺は犬を見つめながらともかに聞いた。
「あ、そういえば名は?」
すると、ともかが妹と犬を指差して言った。
「この子はテン、そして妹のカリンです」
ともかは々とをげた。
「よろしくお願いします」
俺は笑顔でカリンに話しかけた。
「うん。俺は久則だよ。よろしくね」
俺たちが自己紹介をするのを、は嬉しそうに見ていた。
が真剣な顔つきに戻り、ともかに尋ねた。
「それにしても、体何があったんだ?」
が質問すると、ともかはし黙っていた。
しかし、やがてを決したように話を始めた。
「私たちの両親が、事故で……」
の言う通り、ともかとカリンの両親は突然この世をっていたのだ。
ともかは膝ので両をく握りしめた。
「祖父母のにくことになっていたのですが、突然叔父が私たちを引き取ると言って」
ともかの目から涙がこぼれ落ちた。
「そのまま祖父母から引きすように、私たちと両親が残した遺産をが物にしたんです」
は驚いた顔をして声を荒げた。
「それで、あんな扱いなのか?」
はともかのを指差した。
「ともかちゃん、あんただってのにはいたが、その格好、酷い扱いだったんだろう」
確かに、ともかのは所々が擦り切れ、ボロボロの格好だった。