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"妻を崖から突き落とした義家族と300億円の婿" 第3話

私など、娘を運ぶためのただの運転か、便利な具くらいにしかっていないだろう。

それでも、ゆいの切な実との縁を、私の個で勝に切るわけにはいかなかった。

もしゆいがいつか帰ってきた、娘と実が疎になっていたら、彼女がしむかもしれないからだ。

私はただの平凡なサラリーマンとして、彼らの嫌に耐えるつもりだった。

てずに、この数をやり過ごすつもりだった。

りた。

緑のいのへと入っていく。

私は窓をけた。

都会にはない、湿ったと青々としたの匂いが内に流れ込んでくる。

この険しいを越えれば、義父たちが絶な権力を持つきな方都る。

、私はゆいと最に交わした会話を、何度もで繰り返していた。

あの、彼女は私に優しく笑いかけていた。

「気をつけて、いってらっしゃい」

いつものように笑顔で送りしてくれたのだ。

そんな彼女が、なぜあんな乱れた文字を残して、私とあんなを捨てたのか。

もしかしてゆいは、誰かに脅され、無理やり姿を消すしかなかったのではないか。

あるいは、何かなトラブルに巻き込まれ、私たちを守るために逃げたのではないか。

そんな根拠のない像が、黒い渦のように私のを巡り続けていた。

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しかし、それを裏付ける証拠はどこにもない。

私のただの願望に過ぎないという現実が、常に私のを塞いでいた。

「パパ、なんだか喉が渇いちゃった」

あんなの声に、私は現実へと引き戻された。

スピードメーターから線をげる。

「そうだな」

私はあんなの方に顔を向けた。

「ずっとに乗っていたから疲れたね」

私は優しく微笑んだ。

「そろそろどこかで休憩しようか」

私は脇につ青い案内板を探した。

数キロ先にあるの駅へち寄ることにした。

奥にあるそのの駅は、帰省ので賑わう主かられた所にあった。

ひっそりとしている。

このはまだ、娘の気まぐれな言葉が、私たちの運命を根底から覆すことになるとはらなかった。

ただの休憩のつもりでち寄った、その寂れた駐

それが半の偽りを暴く最初の扉になるなど、像すらしていなかった。

私はウィンカーをした。

古びた造の建物が見える駐へと、ゆっくりとめた。

を止めたのは、の斜面にへばりつくように建てられた古びたの駅の駐だった。

お盆の期だというのに、止まっているはまばらだ。

ひっそりとした空気が漂っている。

褪せた板には、元の野菜や名産品が描かれている。

だが、入りの気配はほとんどなかった。

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私はエンジンを切った。

きく背伸びをしてから、助席のドアをけた。

「あんな、着いたよ。は暑いから気をつけてね」

「わーい、たいものみたい」

あんなはチャイルドシートからりた。

元気よくかして、アスファルトのつ。

蝉の鳴き声が肌に反響し、をつんざくように響いている。

私は娘とを繋いだ。

販売が並ぶ建物のへと歩きした。

私はたい麦茶を買った。

あんなが美しそうに喉を鳴らすのを見守る。

その、私のポケットのでスマートフォンがな振を始めた。

画面を確認しなくても、誰からの着信かは容易に像がついた。

私は画面の「義父」の文字を見た。

く息を吸い込む。

れた所へ移して、通話ボタンを押した。

「はい。もしもし」

「遅い」

挨拶の言もなく、いきなり苛ちをぶつけるような義父の太い声がに突き刺さった。

「今どこをっているんだ?」

「すみません」

私は平坦な声で答えた。

「あんなが喉を渇かせたので、途の駅でし休憩しています」

私はの景を見た。

「あと1ほどで到着する予定です」

「休憩だと?」

義父は声を荒らげた。

「孫をこんな暑い、無駄に連れ回すんじゃない。さっさと来い」

義父の言葉には、娘であるゆいを失ったしみなど微じられない。

むしろ、目障りな婿が切な孫を連れ回していることへの満だけが溢れていた。

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