"19年間の嘘を暴いた1枚のDNA鑑定書" 第15話
彼女が優雅な仕でエンターキーを叩いたその瞬。
本の主ポータルサイトのリアルタイム検索ワードランキング。 その位から位までが、瞬にして以の言葉で埋め尽くされた。
『美咲 巨額横領』 『神崎グループ会夫の正体』 『の倫捏造事件』 『神崎の』
それは単なるゴシップ記事の暴ではなかった。 社会な位も、名誉も、未来も、全てを抹殺するための徹なデジタルの公処刑。
玲奈はモニターに映しされる々のりのコメントを眺めながら、満そうに、しかしどこかたい微笑を浮かべた。
玲奈が公した数々の証拠ので、世に最もきな衝撃を与えたのは、美咲が義母である芳と共謀し真由を追いすために、産婦科のカルテを偽造させ、素性のれない男を買収して倫現を演じさせた、その計画の全てを記録した々しい通話録音ファイルだった。
昼ドラも真っ青の財閥の醜悪な顔。
国民のりは燎原ののように瞬くに燃え広がり、その炎はこれまで神崎の顔を伺ってきた捜査当局をも否応なくかした。
警察は世論の猛烈な圧力に抗しきれず、即座に美咲に対する逮捕状を請求。 そして彼女が潜伏する別荘の正確な位置報は、玲奈が親切から匿名で警察に提供済みだった。
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夜け、武装した捜査員たちが別荘の扉を突き破って突入した、美咲は残ゼロを示すノートパソコンの画面を抱きしめ、狂ったように笑い続けていた。
「私のお……!」
たい錠がその首にかけられる瞬も、彼女は「私のおを返しなさい!あれは全部私のものよ!」と獣のように叫びながら暴れ続けた。
だがそのれな抵抗も虚しく、彼女は捜査員たちに引きずられるようにして護送へと押し込まれた。
無数のカメラのフラッシュが、乱れた髪と化粧の崩れた彼女の醜い姿を容赦なく捉える。
彼女が命よりも切にしてきた級ブランドのドレスはにまみれ、見るも無惨に引き裂かれていた。
その転落劇は、彼女が築きげた華やかな過と同じくらい惨めで、そして滑稽なものだった。 そしてそんな彼女に同の声をかけるは、この世のどこにもとしてしなかった。
方、都内のVIP病院の特別では、神崎芳がベッドのでテレビのニュース速報を見ていた。
画面に映しされた嫁のれな逮捕劇。 彼女はその愚かさを嘲笑うように舌打ちをした。
だが次の瞬、ニュースキャスターが自分の名をにしたのを聞き、芳の臓が氷のように凍りついた。
『また警察は、神崎芳氏が理事を務める級介護施設「園」
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における巨額の補助詐取と、入居者への虐待容疑についても捜査を始した模様です』
画面には、芳が私腹を肥やすために設した介護施設の実態が次々と映しされていく。
入居者から騙し取った数億円の保証を、自のブランド品の購入や賭け事に注ぎ込み、老たちにはカビのえた事と賞期限切れの薬を与え続けていた。
その悪魔のような所業が、今のに晒されようとしていた。
「な、何を言っているんだ!このアナウンサーは誰だ!誰が私の裏を探った!」
芳は激しく興奮し、にしたリモコンをテレビ画面に叩きつけた。
だが画面のの記者はじることなく、彼女の肉声が録音されたテープを再し始める。
『あの寄りども、どうせもうすぐぬんだ。飯のや抜いたって罰は当たらんよ。それより、もっとを絞り取る算段でもしな』
その品で残酷な声は、紛れもなく芳自のものだった。
病にいた護師までもが、軽蔑に満ちた目で彼女を睨みつけていた。
極度のりと恐怖。 それらが芳の血圧を限界点まで押しげた。
彼女は突然首のろを鷲掴みにすると、「ふぅっ」といういうめきと共にベッドのへと崩れ落ちた。
図モニターの波形が激しく乱れ、けたたましい警告音が静かな病に鳴り響いた。
医療スタッフたちがなだれ込むように駆け込んでくる。
ベッドのでは神崎芳が泡を吹き、全を直させている。