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"19年目の妊娠と妻を階段から突き落とした姑" 第7話

かよは、自分が背を全力で突き落としたことなど、微も気に病んでいる様子はなかった。

「これであんたも、ようやくあの暗い女から解放されて自由ね」

かよは息子の顔を見げ、満そうに頷いた。

「あんな気な嫁、最初から気に入らなかったのよ」

志もソファにく腰掛け、を組んで満そうに笑った。

「ああ、これで堂々とレナと再婚できるよ。向こうから勝ってくれて、本当に助かった」

親子2は、ミキを単なる邪魔者として笑いばしった。

19ものきにわたり、文句つ言わずにこの事の全てを引き受けてきた妻。

義母の理尽な介護や暴言に耐え、尽くし続けてくれたミキの

そんなを、たった切れ枚で完全に消しったつもりでいた。

そのの夜、内のに建つ級タワーマンションの

志はレナの部のソファで、赤ワインのグラスを傾けていた。

レナはの部着をに纏い、志の肩に甘えるようにぴったりともたれかかってきた。

「ふふ、奥さん、あれから本当に何も連絡してこないね」

レナはグラスのワインを含み、テーブルのを指差して笑った。

「あの、何度しても笑っちゃう」

ガラステーブルのには、昼志が丸めてポケットに入れていた、ミキのあの便箋が広げられていた。

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『あなたが守らなかったもの。私は守ります』

レナはえられたい爪先で、便箋の文字を馬鹿にしたように弾いた。

「何も守れなかったのは、逃げした奥さんの方なのにね」

志もワインをみ干し、で嘲笑した。

「ああ、本当に惨めな女だよ。自分から逃げすことしかできないんだからな」

彼らは完全に、自分たちが勝者であるかのように振るっていた。

しかし、そのっぺらい優越台は、すでに元から音をてて崩れ始めていた。

同じ刻、の喧騒かられた静かな法律事務所の

枚板の製デスクのに、膨な量の類とファイルが然と並べられていた。

弁護士の藤堂恵子は、鋭い真剣な差しでそれらの類を丹に読み込んでいた。

デスクを挟んだ向かいの革張りの子には、ミキの父親である森川敬語が座っていた。

藤堂は元の資料をまとめると、く落ち着いた声でいた。

「森川さん、全て確認いたしました」

藤堂の厳格な声が、静かな部に凛と響く。

「19にわたる記の詳細な記述、病院の過の通院記録、全て見事なまでに揃っています」

敬語は表つ変えることなく、静かにさく頷いた。

「娘は、ただ泣き寝入りして耐えていたわけではありません。いつかこののために、全てを記録していました」

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藤堂は机のから、枚の鮮な写真を取りげた。

で敬語が撮した、ミキの背に残されたのひらの形の激しい圧迫痕の写真だった。

「そして、こちらがもうつの決定な証拠です」

藤堂はノートパソコンの画面を敬語の方へと向け、再ボタンをクリックした。

画面に映しされたのは、マンションの共用廊に設置されていた見守り防犯カメラの映像だった。

画角の隅で、ミキが階段のすりを雑巾でに拭いている。

その背から、義母のかよが音もなく忍び寄ってくる。

そして、ミキの背を両で力任せに突きばす瞬が、鮮な映像として克に記録されていた。

ミキの体が階段を転がり落ちていく姿が映しされたところで、藤堂は画を止させた。

「これはもう、単なる庭内の揉め事や喧嘩ではありません」

藤堂の声に、法律としての鋭いりが滲んだ。

確な殺すら疑われる、悪質な暴・傷害事件です」

敬語は凍りついたたい目で、画面を見つめたまま言った。

「相は、ただを滑らせて転んだだけだと主張するでしょう」

藤堂は即座に首を横に振った。

「ええ。ですが、この防犯カメラの映像と、佐伯医師の詳細な診断があれば、いかなる言い逃れも絶対に能です」

藤堂は元の別のファイルをめくり、線を落とした。

「それから、例の件ですが」

敬語の膝のに置かれたきな拳が、ギシリと音をててく握り締められた。

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