"19年目の妊娠と妻を階段から突き落とした姑" 第12話
「君、これは体どういうことだね!」
デスクのに置かれていたのは、藤堂法律事務所から速達で届いた内容証郵便だった。
「当の法務部宛てに、君の奥側の代理弁護士から緊急の通達が届いたぞ」
支は額に青筋をて、震える声で類を読みげた。
「君がにわたり職務の裏で貞為を働き、さらには庭内でのな暴事件を放置・隠蔽したとかれている。職を巻き込むような醜聞トラブルは、極めて遺憾だ!」
志ののが、真っに吹きんだ。
まさか、個の私活のトラブルを、勤務先であるに直接送りつけてくるとはにもっていなかった。
方の幹部員にとって、私活の乱れや刑事事件の疑惑は、致命傷どころの話ではない。
志は両を激しく振り乱し、必に取り繕おうとした。
「違います! これは何かの完全な違いです! 妻が勝に妄して、で騒ぎしているだけでして!」
必に弁解を並べてる志を、支は氷のようにたい目で見ろした。
「ただの誤解で、弁護士が証拠を揃えて内容証を送ってくるとうかね?」
支は酷に告げた。
「とにかく、この件の事実関係が完全にらかになるまで、君には無期限の自宅待を命じる」
「じ、自宅待……!?」
「今の正式な処分は、本部の役員会で慎に判断されることになる」
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自宅待。それは員として、世からの完全な脱落と失脚をしていた。
19、プライドをかけて積みげてきた信用が、ガラガラと音をてて崩れっていく。
志は膝の力が抜け、壁にをつきながら支をよろめきた。
フロアの員たちが、巻きに好奇と軽蔑の混ざったたい線を斉に向けてくる。
その突き刺さるような線が、志の肥化したプライドを容赦なく切り刻んでいった。
その頃、のリビングでも決定な異変が起きていた。
かよは駄箱のに放置していたあの分い封筒を、ようやくにとって封していた。
に入っていた法な面を目見た瞬、かよの顔面は蒼に凍りついた。
そこには、恐ろしい事実が箇条きで克に記されていた。
階段からの図な突き落としによる傷害事件の件。
警察への被害届提の準備が完している件。
今の接禁止命令、および巨額の慰謝料請求について。
かよの持つが、ガサガサと激しい音をてて震えした。
「な、何よこれ……どういうことなのよ……!?」
かよは腰を抜かし、そのにへたり込んだ。
「ただの庭内の揉め事じゃないの……警察って何よ……!」
警察という文字が、かよののを激しく殴りつけた。
その、玄関のドアが乱暴に蹴破られるようにいた。
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血相を変えた志が、靴も揃えずにリビングへ転がり込んできた。
「母さん! あのバカ女が、本気で弁護士をててきやがったぞ!」
志の声は裏返り、恐怖で激しく震えていた。
かよは泣きそうな顔で、震えるで類を息子に突きつけた。
「志、これ見てよ! 警察にくっていてあるわよ! 私、逮捕されちゃうの!? ただ、あの子をし懲らしめてやろうとしただけなのに!」
かよは未だに、自分が犯した罪のさを全く理解していなかった。
いつもの湿な嫁いびりの延だと、本気でい込んでいたのだ。
志はかよのから類をひったくり、ギリギリと歯ぎしりをした。
「くそっ……! あいつ、本気で俺たちを社会に潰す気だ!」
での位も、との優雅な活も、全てがこの切れ枚で吹きぼうとしていた。
志はを抱え、ギラついた目で叫んだ。
「そうだ、病院だ! 直接病院へ乗り込んで、ミキに話をつけさせればいい!」
志はのキーをく握りしめた。
「座でも何でもさせて、訴えを取りげさせる! 俺はあいつの夫だぞ! あいつが俺の言うことを聞かないはずがない!」
志は母親を突きばすようにして、再びを勢いよくびしていった。
自分がいかに無力で、すでに完全に切り捨てられたであるか。
愚かな男は、まだその本当の絶望をらなかった。
病院の駐にタイヤを軋ませてを乗り捨てると、志は狂ったようにりした。