"「卵も産めない」妻を捨てた夫の11年" 第10話
テーブルの端に座っていた鈴取締役が咳払いをした。
しかし線は泳ぎ、返事はしなかった。
私は主賓席に座っていた。
両をテーブルので組んでいる。
幕をげるのも退屈な様子で彼に言った。
「浩司さん、あなたが今まだここに座っていられるのは、そのにある主顧客のおかげだとでもっているのですか?」
浩司は笑した。
側に座る田取締役の方を向く。
「田さん、あなたは私が入社したから見てくださっていますよね。ご見を伺いたい」
彼は私を批判し始めた。
「みさが今突然緊急取締役会をいたのは、昨私と婚したから公私混同して私に報復するためじゃないですか?」
彼は被害者を装う。
「会社の幹部をこのように貶めること、皆さんは許せるんですか?」
田取締役の顔はし悪くなった。
気まずそうに浩司の線を避ける。
俯いて茶碗をに取った。
浩司は眉をひそめた。
雰囲気の異変を微かにじ取っていた。
私は顔をろの秘に向けた。
静かに図を送る。
「監査報告、役員の皆さんにお配りして」
秘はすぐに数部の分い類を各株主のに配った。
浩司は目のの報告を見た。
たくを鳴らした。
「監査報告だと?みさ、俺を調べたのか」
彼はがって言い返す。
「俺、佐藤浩司は正々堂々と仕事をしてきた」
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彼は胸を張った。
「毎会社のために数え切れないほどのプロジェクトを獲得してきたんだ」
彼は類を指差す。
「こんなもので俺に濡れを着せようとするな」
私はを伸ばした。
目のの1ページ目をめくる。
「そうですか」
調は平然として、波つっていなかった。
「では、3ページ目をよくご覧なさい」
私は数字を読みげる。
「昨6から、あなたは業務拡と主顧客の接待という名目で、営業部の経費からして570万円を精算しています」
私は彼を見つめた。
「しかし、このの実際のき先は、丸の内町にあり斎藤子名義で登記されている級マンションです」
浩司の顔は瞬に変わった。
彼は勢いよくちがった。
「でたらめだ!あれは正当なビジネスの交際費だ!」
私は彼の言葉を遮った。
「それから5ページ目」
抑揚のない声で読み続ける。
「今1、あなたは営業部の権限を利用し、斎藤子名義のペーパーカンパニーがグループに対して負っていた300万円の売掛を免除しました」
私はさらに事実をねる。
「同にあなたは会社の切を使い、フランスの級ブランドで総額120万円の限定版バッグやジュエリーを購入しています」
私は類の証拠を指摘した。
「精算名目は顧客族への贈答品となっていますが、ブティックの防犯カメラとサイン入りの領収にかれているのは、いずれも斎藤子の名です」
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会議にどよめきが起こった。
それまでを保っていた数の役員の顔が転した。
田取締役がテーブルを激しく叩いた。
りをわにして叫ぶ。
「浩司君、これは業務横領じゃないか!」
浩司は完全に狼狽した。
額にはびっしりとや汗が滲んでいた。
彼は私を睨みつける。
両をテーブルについた。
声はし震えていたが、まだ必にがっていた。
「これは証拠の捏造だ!」
彼は周囲に訴える。
「俺を会社から追いすために、こんな劣なを使うなんて」
彼は最の切り札をそうとした。
「この顧客たちは皆、俺、佐藤浩司の名を信頼してグループと提携しているんだ」
彼は脅迫まがいの言葉を吐く。
「俺をクビにしたら、来の会社のキャッシュフローはショートするぞ!」
私は類を閉じた。
彼を見げる。
「いがりもだしいですね」
その差しは氷のようにたかった。
「あなたがここに入る30分、私はすでにグループを代表して、それらの顧客と期協力契約を再締結しました」
私は真実を突きつける。
「彼らが提携している相はグループのブランドと資力であって、あなたのような、いつ起訴されてもおかしくない犯罪容疑者ではありません」
浩司はそれを聞いた。
まるで背骨を抜かれたように元がおぼつかなくなる。
子に倒れ込みそうになった。