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"「卵も産めない」妻を捨てた夫の11年" 第11話

「そ、そんなはずはない。彼らは俺に約束したんだ……」

私は彼を見据えた。

「浩司さん、あなたの最の問題は、会社というプラットフォームが与えてくれた輝きを自分自の能力だと勘違いしたことです」

私はテーブルの内線話のボタンを押した。

「法務部と警察の方々に入っていただいて」

会議の両きのドアが再びかれた。

を着た2の警察官とグループの法務チームが入ってくる。

皆、厳しい表だった。

の警察官が浩司のた。

逮捕状を直接提示する。

「佐藤浩司さん、々はグループからの正当な告発を受けました」

警察官は罪状を読みげる。

「あなたは巨額の業務横領罪及び公流用罪の容疑がかけられています」

彼は額を告げた。

「現関与が疑われる額は、1000万円を超えています」

彼は錠を取りした。

「警察署までご同願います」

浩司は公印の押された逮捕状を見た。

顔面は蒼になり、血の気が引いていた。

彼はテーブルの向こうに座る役員たちの方を向く。

震える声で助けを求めた。

「鈴さん、田さん、助けてください!」

彼は泣きそうな声で叫ぶ。

「私ははめられたんです!みさの罠なんだ!」

居並ぶ役員たちは皆、顔を伏せた。

この期に及んで彼に線をわせようとする者は1もいなかった。

警察官はこれ以彼に会を与えなかった。

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直接る。

カチャッという属音が会議に響いた。

それはひどく障りな音だった。

浩司はドアから連れされる。

その瞬、激しく振り返った。

ヒステリックに私に向かって叫ぶ。

「みさ、この毒婦め!俺のをめちゃくちゃにしやがって!ろくなに方をしないぞ!」

私は主賓席に座ったままだった。

コーヒーカップを持ちげて、んだ。

彼の背がドアの向こうに消えていくのを、ややかに見つめていた。

面は変わり、区のスラム角。

空気には淀んだゴミの匂いが混じりって漂っていた。

斎藤子の両親が借りている古いアパートの

太陽のは密集した柱に遮られ、々に砕けていた。

斎藤子はダブダブのパジャマを着ていた。

棒のように青い顔で、壇の縁に座っている。

腕のでは赤ん坊が泣き喚いていた。

隣にはの悪そうな母親がいる。

そして黙々とタバコをふかす父親がいた。

母親はうちわで顔を煽った。

子、浩司さんからは体なんて言ってるの?」

彼女はイライラと満を漏らす。

「もう丸1よ。話も繋がらないし。あの別荘には体いつになったら戻れるの?」

斎藤子の目からポロポロと涙がこぼれ落ちた。

「お母さん、浩司さん、警察に連れてかれちゃったの」

彼女は震える声で告げる。

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みさ、あの悪女が、浩司さんのも全部取りげて、会社の役職まで解任させたのよ」

父親は勢いよくがった。

「何だと?」

からタバコが落ちる。

「じゃあ、浩司さんが俺たちに買うと約束したあのオフィス物件はどうなるんだ?」

彼は焦燥に駆られて叫ぶ。

「契約にもいてあるんだぞ!」

子は泣きながら答えた。

「あれはグループの公で買う予定だったから、今朝裁判所に差し押さえられたわ」

その、私がのドアをけた。

ハイヒールを鳴らしながら、ゆっくりと彼らのに歩みる。

母親は私を見るなり、目玉がさんばかりに睨みつけた。

私のを指差して罵る。

「みさ、この悪女!私の婿を陥れただけじゃ飽きらず、今度は私たちまで破滅させる気なのね!」

彼女は凄んだ。

「言っておくけど、子は佐藤男を産んだのよ!」

彼女は非常識な求を突きつける。

しくあのオフィス物件の所権を渡しなさい。さもなければ裁判所に訴えてやるから!」

私は笑した。

彼女に目をくれることさえしなかった。

「お母さん、あなたに私を訴えるはないでしょうね」

私は静かに告げた。

「これからあなたたちはとても忙しくなりますから」

その、宅配業者のロゴが入った黄のバイクが急ブレーキをかけた。

端に止まる。

配達員は分いダンボール箱を抱えていた。

声で叫ぶ。

「どなたか斎藤子さんはいらっしゃいますか?」

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