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"3200万円を隠した姑と「養ってやる」の夫" 第15話

これほど妻を馬鹿にし、舐め切ったがあるだろうか。

りというを通り越し、私は呆れて声もなかった。

夫は勝ち誇ったような顔で私を見している。

「どうした? けないのか?」

私がこのまま泣き崩れ、絶望してサインをしてていくと信じているのだ。

私はゆっくりと顔をげ、夫の目を真っ直ぐに見つめた。

幸さん、あなたは本当に何も分かっていませんね」

私の静かな声に、夫の顔からしだけ余裕が消えた。

私はバッグから枚のを取りした。

それは今役所で取得してきたばかりの、産登記簿謄本だ。

私が告げる。

「このは、私の同なしには絶対に売れません。そして、私は絶対に同しません」

夫の顔がさっと青ざめた。

「お、なんでそんなものを……」

私は婚届の吉川の名を指先でトントンと軽く叩いた。

「それにこの証の方。吉川さんですよね。以あなたの会社の忘会にいらっしゃった」

夫の肩がビクッときくねた。

「な、何を言っているんだ。ただの会社の部だ。頼みやすかったから……」

私はたく言い放った。

「昨、緑の窓でお義母さんの千万円を引きそうとしたのも、吉川さんでしたよ」

その言葉が落ちた瞬、リビングの空気は完全に凍りついた。

夫のが半きになり、目がきく見かれている。

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どうして妻がそのことをっているのか。

夫のは今、完全にパニックに陥っているはずだ。

私は決して声を荒げることなく、たい線で夫を射抜いた。

から確認の話がありました。私が振り込みを止めたんです」

夫は言葉を失い、喉の奥でヒュッと息を吸い込んだ。

私は婚届をゆっくりとつに折り畳んだ。

そして夫の目のに静かに突き返した。

「このには、絶対にサインしません」

夫のがテーブルので微かに震え始めている。

彼が隠していた全ての嘘が、今音をてて崩れろうとしていた。

しかし、私はまだ決定な証拠をしていない。

夫と吉川が確実に倫関係にあるという証拠。

そしてその夜、私は夫のスマホに届いた通の通を見てしまった。

『どういうこと? 奥さんにバレてるって。あの3000万がないとマンション買えないよ』

夫がリビングのテーブルに置き忘れたスマートフォン。

その暗い画面がるくり、ポップアップで表示されたメッセージだった。

送り主はもちろん吉川だ。

い文章のに、彼らの醜い計画の全てが凝縮されていた。

シニア向け施設への入居資などというのは真っ赤な嘘だ。

夫と吉川は義母の隠し財産である千万円を元に、自分たちのしいマンションを買おうとしていたのだ。

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私はソファに座ったまま、静かにその文字を見つめた。

画面が数秒に再び暗くなるまで、私の線はそこからかなかった。

りでが震えることはない。

ただどこまでもたく静かな軽蔑だけが、に広がっていった。

妻を無文で追いし、その妻が必に払い続けてきたを奪う。

さらに自分の母親のまで巻きげて、若いしい活を始める。

これが私がを共に歩んできた男の正体だった。

バスルームからシャワーの音が途切れた。

慌ただしい音がして、パジャマ姿の夫がリビングに戻ってくる。

夫はテーブルののスマートフォンをひったくるようにに取った。

画面を確認した瞬、夫の顔がさっと青ざめるのを、私は横目で見ていた。

夫は私の方をちらりと見たが、私が平然と雑誌をめくっているのを見て、しだけ堵の息を吐いた。

私がすでにそのメッセージを読み、全ての点と点を繋ぎわせたことなど、彼には像もつかないのだろう。

夫は自然な言い訳をにしながら、逃げるように階の寝がっていった。

「ちょっと会社に急ぎの連絡があるから」

おそらく今頃吉川と話で鳴りっているはずだ。

妻にバレたかもしれない。座が凍結されてが引きせない。

婚届も突き返された。

彼らの計画は今、完全に暗礁に乗りげている。

翌朝、私が階にりると、は異様な空気に包まれていた。

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