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"3200万円を隠した姑と「養ってやる」の夫" 第28話

ってから、が過ぎた。

が痛くなるほどの、完全な静寂に包まれている。

私は休暇の残りを利用して、の隅々まで徹底掃除をった。

それは単なる掃除ではなく、私のにこびりついた汚れを落とすための儀式だった。

夫がいつも陣取っていたリビングのきな座子は、粗ゴミのシールを貼ってした。

義母が毎文句を言いながらすすっていた湯呑みも、迷わずゴミ袋に捨てた。

彼らが使っていた部のカーテンは全て取りし、窓を全にしてを通す。

から、彼らの匂いと痕跡をつ残らず消しりたかったのだ。

、私が希望に胸を膨らませてローンを組んだこのを、本来の姿に戻すために。

リビングの窓をけると、たく澄んだの空気が流れ込んできた。

にはもう、ゴミ袋から漏れた黒い汚れはない。

私が丁寧にワックスをかけたフローリングが、の太陽のを反射してっている。

このは今、本当ので私のものになった。

誰かに慮することもなく、理尽な命令に縛られることもない、私だけの居所だ。

玄関のチャイムが軽やかな音をてて鳴った。

私がドアをけると、そこには両袋を抱えた若い女性がっていた。

に結婚してた、娘の裕子だ。

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裕子はたいし赤くなったをすすりながら微笑んだ。

「お母さん、元気だった?」

私は裕子をリビングに招き入れ、温かい茶を淹れた。

裕子はすっきりと片付いたを見渡し、く息を吐いた。

親族会議を、私は裕子にだけは全ての事を打ちけていた。

夫の倫のこと、義母の隠し財産のこと。

そして、私がこのきていく決を固めたこと。

裕子は最初、話の向こうで絶句していた。

しかし全てを聞き終えた、彼女は静かに、でも力くこう言ってくれたのだ。

『お母さん、もう分だよ。自分のを、自分のためにきて』

その言があったからこそ、私は最まで戦い抜くことができた。

裕子は茶のカップを両で包み込み、私を真っ直ぐに見つめた。

「お父さんたち、本当にていったんだね」

私が微笑む。

「ええ。もうこのには私よ」

裕子はしだけ寂しそうな顔をしたが、すぐに優しい笑顔に戻った。

「ごめんね、お母さん。私ずっと気づいてたのに、何も言えなかった」

裕子のその言葉に、私は驚いて顔をげた。

裕子はカップを見つめながら、ポツリポツリと語り始めた。

「お父さんとお婆ちゃんが、お母さんを政婦みたいに扱ってること。子供の頃からずっとおかしいってってた」

裕子は言葉を継ぐ。

「でも、お母さんがいつも笑ってしてるから、私が波てちゃいけないんだって勝い込んでたの」

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裕子の目からスッと涙がこぼれ落ちた。

「私がお嫁に、本当はお母さんを連れてきたかった。あのたいにお母さんを残すのが辛かった」

私は息を呑み、裕子の震える肩を見つめた。

娘は私の見えない苦労を、くでずっと見ていてくれたのだ。

私が族のためにすり減らしてきたは、決して無駄ではなかった。

娘のに、いやる優しいとしてしっかりと受け継がれていたのだ。

私は裕子の隣に座り、その背を優しく撫でた。

「ありがとう、裕子。でももう丈夫よ」

私は優しく微笑んだ。

「お母さんは羽ばたけた。自分で自分の居所を取り戻したの。だから何も配いらないわ」

裕子は何度も頷きながら、袋のから綺麗な箱を取りした。

「これ、遅くなったけどお母さんのしい発のお祝い」

箱のに入っていたのは、肌触りの良い質なカシミヤのストールだった。

ラベンダーで優しく輝いている。

裕子は涙を拭いながら、力く言った。

「今までお母さんは、自分のためにおを使ってこなかったでしょう」

裕子は笑顔を向けた。

「これからはおしゃれをして、美しいものをべて、好きなところにたくさんかけてね」

私はストールをに取り、その柔らかさを指先で確かめた。

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