"「3人まとめて連れてけ」と年商1200万円の妻" 第7話
3も学かせて、母さんも見て、それで学までかせるなんて。そんな余裕どこにあるんだよ」
余裕がどこにあるか。
その答えも私は持っていた。
持っていたけれど、このはそれを聞いたことがない。
かずやはそこで1番言ってはいけないことを言った。
「ま、国落ちたら就職でもいいんじゃないか。卒で入れるとこだってあるだろ」
族全員の箸の音が止まった。
ナツキがかずやを見た。
ゆいが私を見た。
ゆいは学5だ。
就職という言葉のは分かっている。
分かったで、それがこのでどういうを持つのかも分分かっていた。
ゆいがさな声で言った。
「お兄ちゃん学くよ」
誰にともなくテーブルの真んに置くように言った。
かずやは聞こえなかったふりをした。
優馬はまっすぐを見ていた。
そこへみよ子が噌汁の椀を持ちげながらを挟んだ。
「そうよ。学なんて贅沢よ。うちのお父さんだって学て働いたんだから」
優馬がみよ子を見た。
「お母さん」
みよ子はゆっくりこちらを向いた。
「なあに」
優馬は静かに言った。
「1のから毎勉しています」
みよ子の眉ががった。
「だから何?」
みよ子は椀を置いて吐き捨てるように言った。
「勉したら偉いの。その勉の、誰がご飯作ってるのよ。あんたでしょ。あんたが変ないをしてまでかせる必があるの?」
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理屈になっていない。
でもこの理屈のねじ曲げ方には見覚えがあった。
3、泳の具を無駄だと言われたと同じだ。
めちゃくちゃな理屈はめちゃくちゃだから、反論の入りがない。
優馬は何も言わなかった。
黙ってべて、黙って器を流しに運んで2階へがった。
その背は私には追えなかった。
夜の11過ぎ、納戸で仕事をしていると廊に音がした。
優馬が戸にって声をかけた。
「母さん」
私はキーボードからをした。
「まだ仕事?」
私は優馬に向かって頷いた。
「あとし」
優馬は戸の枠にをかけたままだった。
「そっか」
優馬はそこでしばらくかなかった。
私は画面から目をして、子と体をそちらへ向けた。
「何?」
優馬の声は普段より段かった。
「あのさ、母さん、もう無理しなくていいよ」
私は首を傾げた。
「無理って?」
優馬は廊の暗い方へ目をやった。
「俺の受験の話。かかるんでしょ?」
私は子からちがった。
「かからないよ」
優馬が目を伏せた。
「嘘」
私は子の背にをかけた。
「嘘じゃない。ちゃんと計算してある」
優馬が私を見据えた。
「じゃあなんで父さんので言えなかったの?」
私は答えられなかった。
優馬は続けなかった。
ただ、静かにこう言った。
「俺別に学だけが全部だとはってない。でも諦めるなら自分で決めたい。父さんがの話でやめさせるのはなんか違う」
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私はさく頷いた。
「うん」
優馬が机のの類のに目をやった。
「母さんが夜まで働いてるの、もう見たくない」
その言葉が1番痛かった。
優馬は8、この納戸のかりを見てきた。
あのかりは、子供にを見せずに済ませる方法だとっていた。
違った。
私が8ずっと見せ続けていたのは、耐えている母親の姿だった。
優馬が私を見た。
「母さん」
私は机の気スタンドにを伸ばした。
「何?」
私は気を消す準備をした。
「かり、これから消すね」
優馬が頷いた。
「うん」
優馬は階段をがっていった。
私は子に座り直して卓をに取った。
優馬の受験まであと1半ある。
今の形を壊せば、1番事な1半に響く。
だからかない。
けない。
そう自分に言い聞かせて私はこの7を過ごしてきた。
でもその計算はもうわなくなっていた。
1半このに置いておいたら、あの子は自分からをげる。
私は卓を叩いた。
3を学まですのにいくらかかるか。
私1でいくらせるか。
をるならいくらいるか。
にきすと、っていたほど無理な話ではなかった。
3の学費は、元々副業の座からすつもりで積んできただ。
をて賃が増えても、このに払っている分が消える。
りないのはではなかった。
りないのは、私がていっていいと自分に許すことだけだった。
数字は私がっていたよりずっと方だった。