"「3人まとめて連れてけ」と年商1200万円の妻" 第24話
話の向こうでかずやは何か言いかけてやめた。
そしてこう言った。
「持っていく」
話が切れた。
私はベランダのすりからをした。
指の跡がたい属にく残っていた。
19こののためにやってきたことは、分1つも数えられなかった。
それはもういい。
ただあの子の2だけは誰かが数えなければいけないとった。
数えるのは今話の向こうにいるの役目だ。
私は部に戻った。
ゆいがソファで本を読んでいた。
ページをめくる指が、あの朝と同じ形をしていた。
私が声をかけた。
「ゆい」
「何?」
私はゆいの隣に座った。
「おばあちゃん、ちょっと入院したって」
ゆいが顔をあげた。
「ふーん」
それだけだった。
私は何もさなかった。
この子に配しなさいとは言わない。
それを言う資格はあのの誰にもない。
ゆいは本のページをめくって、それから1度だけ顔をあげた。
「ママ」
「何?」
ゆいが私を見た。
「おばあちゃん、お薬ちゃんとんでるかな?」
私は返事にしがかかった。
「どうだろうね。私いないもんね」
ゆいはそう言ってまた本に戻った。
責めるでもなく、寂しがるでもなく、ただ事実を置いていくような言い方だった。
この子は自分がいなくなったに何が止まるかをっている。
っていて誰にも言わなかった。
みよ子は3で退院した。
入院の連絡が来た、私は子供たち3にだけ事実を伝えた。
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きなさいともかなくていいとも言わなかった。
3ともかなかった。
薬のみ忘れが続いて血圧ががっていたというのが先の説だったとで優馬から聞いた。
退院の、先はかずやに庭で図った記録の続きを持ってくるように言ったそうだ。
かずやは買ってきたしい帳をみよ子に渡した。
みよ子は2でかなくなったという。
くのといてもらうのは全く違う。
そして214の曜、話が3本かかってきた。
1本目はゆいの携帯にかかってきた。
ゆいはのの誕に連絡用の携帯を持たせてある。
番号をっているのは族と学だけだ。
ゆいがソファので画面を見せた。
「おばあちゃんだ」
私が聞いた。
「る?」
ゆいが頷いた。
「うん」
私は台所へ移った。
聞かないつもりだったが、ゆいがスピーカーにしたので全部聞こえた。
みよ子の声が響いた。
「ゆいちゃん、おばあちゃんよ」
ゆいが答えた。
「うん」
受話器の向こうでみよ子が咳払いをした。
「おばあちゃんね、この入院しちゃったのよ」
ゆいは画面を見たまま言った。
「聞いた」
みよ子の声が細くなった。
「1でね、にいるとね、寂しくてね」
ゆいは膝のにクッションを乗せたまま画面を見ていた。
「おばあちゃん」
「何?」
ゆいはクッションの角を握った。
「でも私たちがいない方が静かなんでしょ?」
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話の向こうが黙った。
ゆいが続けた。
「ばあちゃん自分で言ったよ」
みよ子の声が急にきくなった。
「言ってないわよ、そんなこと」
ゆいは静に言った。
「言ったよ。パパが子供3連れてけって言った、やっと静かになるわって」
みよ子は何も返さなかった。
ゆいが言った。
「じゃあね」
ゆいは話を切った。
それから何事もなかったようにテレビをつけた。
私はしのけなかった。
この子は2、あのの腕にカフを巻いてきた。
血圧がいは薬の残りを数え、嫌がいいはそれをノートの余にいた。
その2に、ありがとうという言葉は1度も返ってこなかった。
それでもこの子は毎朝った。
私は台所からてゆいの隣に座った。
「ゆい」
「何?」
私はクッションの端にを置いた。
「言いたくないことは言わなくていいんだよ」
ゆいが私を見た。
「言いたくなかったわけじゃないよ」
ゆいはリモコンを膝に置いた。
「ばあちゃんが忘れてるから教えただけ」
10歳のこの声にはみが入っていなかった。
覚えているから言った。
それだけだった。
2本目はそのの午にナツキの携帯にかかってきた。
かずやからだった。
ナツキは自分の部に入らず、リビングのテーブルでた。
ナツキが怪訝そうに言った。
「何?」
かずやの声が聞こえた。
「ナツキか。父さんだ」
ナツキは画面を見たまま返事をした。
「うん」
かずやが切りした。
「あのな、お母さんにそろそろ戻るように言ってくれないか?」