"親族席から消された母と24年目の離縁" 第12話
「追加の資料です。夫が財産を流用して隠蔽作をった記録です」
い文章を添えて送信ボタンを押すと、私は控えを元の背広のポケットへと戻した。
彼に気づかせる必はない。
法な網は彼が気づかないうちに、元から確実に絞りげられていくのだ。
翌の午、かず彦が仕事へたの静かな居で、私は固定話の受話器を取った。
かけた相は、かず彦の妹であるみえ子だ。
数回のコールの、彼女はし警戒したような声で話にた。
「けい子さん、どうしたの。急に」
私は受話器を握り直し、静かに言葉を発した。
「みえ子さん、結婚式ののことで1つだけ確認させて欲しいの」
私はを交えず、事務な声で単刀直入に切りした。
「あの、かず彦は親族のみんなに、私が欠席した理由をどう説したの」
話の向こうで、みえ子がし戸惑うような息遣いをした。
「お兄ちゃんから聞いてないの」
みえ子はし声を落として言葉を続けた。
「けい子さんが最ひどいノイローゼ気だって。式がづくにつれて精神に定になって、当の朝に部に引きこもってしまったって」
みえ子はさらに言葉を紡ぐ。
「だから仕方なく、親族席に穴をけないためにさやかさんを急遽呼んだんだって言ってたわ」
私は静かに目を閉じ、細い息を吐きした。
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やはり彼は自分の親族に対しても、私を異常者に仕てげていたのだ。
「でも、私おかしいとってたのよ」
みえ子は声を潜め、満げに言葉を続けた。
「だって当の朝に私が話した、けい子さんはすごく落ち着いていたじゃない」
みえ子の声がしきくなった。
「ゆうとがさやかさんに座って欲しいと言ったから、自分はかないって、はっきり言ってたわよね」
私はゆっくりと目をけ、静かに答えた。
「ええ、その通りよ。私はノイローゼになんてなっていないわ」
みえ子は納得したように相槌を打った。
「だよね。お兄ちゃんの言ってること、どうも筋が通らないとってたのよ」
私は元のメモ帳に、みえ子の証言と今の付けを正確にき留めた。
かず彦はあちらのご両親には、私が精神を病んだというと50万円を送った。
そして自分の親族にも同じ嘘をつき、自分をかわいそうな被害者に仕てげている。
だがその嘘には、決定な矛盾がある。
「みえ子さん、ゆうとはその何か言っていた」
私が尋ねると、みえ子はいすようにしを置いた。
「うん。ゆうとは真っ青な顔をして、ずっと俯いて黙ってたわ」
みえ子は言葉を区切って言った。
「お兄ちゃんが嘘をついてる横で、言も反論しなかったの」
その言葉で、ゆうとの今の理状態がに取るように分かった。
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彼は父親が私を異常者扱いして嘘をついているのをりながら、それに便乗したのだ。
自分が「けい子さん来ないで」と言った残酷な事実を隠すために。
私が保証をりると言った、彼が激しくった理由もそこにある。
私の勝な精神の調ということにしているのに、私が静に産会社へ連絡を入れたからだ。
このままでは嘘がバレて、自分のが危うくなる。
だから彼は私に「元のままにしてくれ」と鳴り込んできたのだ。
「みえ子さん、教えてくれてありがとう。助かったわ」
私がそう言うと、みえ子が配そうに聞いてきた。
「けい子さん、あなたお兄ちゃんとどうするつもりなの」
私はメモ帳を閉じ、静かに答えた。
「もうすぐ分かるわ。そのは、親族のみんなにも本当のことをってもらうことになるから」
私はそれだけ言うと、みえ子の返事を待たずに話を切った。
全ての裏付けは取れた。
私の元には付の入った記録、類、そして第者であるみえ子の証言が揃っている。
もはや彼らがどんなに言い逃れをしようとしても、この事実の壁を崩すことはできない。
そのの夕方、田先の事務所から私のスマートフォンにい連絡が入った。
「ご主と息子さん宛の内容証郵便、本発送いたしました。の午にはそれぞれのご自宅へ配達される予定です」
私はその画面を見つめ、静かに「ありがとうございます」