"親族席から消された母と24年目の離縁" 第16話
バタンと乱暴にドアが閉まる音がして、せわしない音が玄関へとづいてくる。
鍵のいていたドアが勢いよくき、居にび込んできたのは息子のゆうとだった。
「けい子さん、ふざけるなよ。あんな、今すぐ取り消してくれ」
ゆうとは目を血らせ、には私と同じ内容証郵便の封筒を握りしめている。
彼のろから、おどおどとした様子でもう1の物が居に入ってきた。
それは、ゆうとの実母であるさやかだった。
彼女はひどく戸惑った顔で、私とかず彦を交互に見つめている。
「どうしてさやかさんがここにいるの」
私が尋ねると、ゆうとは得げにを鳴らした。
「さやかさんにしいマンションの保証になってもらうことにしたんだ」
彼はさやかのにち、私を睨みつけた。
「もうけい子さんの世話にはならない。俺には本当の母親がいるんだからな」
彼はに持ったを私に突きつけた。
「だから縁状でも何でもいてやるから、嫁の実への請求だけは取りげろ」
彼は実母であるさやかを盾にすれば、私が怯んで求を取りげると本気でっているのだ。
血の繋がりという絶対なカードを切れば、義理の母親である私は屈するしかないと。
私はソファからちがり、怯えるさやかへと静かに向き直った。
広告
「さやかさん、あなたはゆうとから何を聞いてここへ来たの」
さやかは戸惑いながら、さな声で話し始めた。
「ゆうとから、けい子さんが私に嫉妬して嫌がらせをしていると聞きました」
彼女はげに線をさまよわせた。
「結婚式をわざと欠席したに、架空の借をでっちげて居を追いそうとしているって」
さやかは言葉を繋いだ。
「だから本当の母親である私に、に入ってけい子さんを説得して欲しいと」
私は静かにため息をついた。
ゆうとは自分の実母に対してまで、自分を被害者にするための嘘をついていたのだ。
「違うわよ、さやかさん」
私ははっきりとした声で、彼女の目を見て告げた。
「私は嫉妬で式を欠席したわけではありません。ゆうとから来ないで欲しいと言われたのです」
さやかは驚いた顔で私を見た。
「さやかさんが親族席に座るから、2が並ぶと気まずい、だから来ないでくれと」
さやかの目がきく見き、信じられないというようにゆうとを振り返った。
「ゆうと、あなた、けい子さんが体調良でけないから代わりに座ってくれって言ったじゃない」
ゆうとは罰が悪そうに線を逸らし、舌打ちをした。
「どっちでもいいだろう。結果にさやかさんが座ったんだから」
彼は焦ったように言葉を続けた。
「それに、このが嫁の実にを請求するを送ってきたのは事実だ」
広告
あの子はまだ、かず彦が私の活費を盗みした事実を認めたくないのだ。
私はテーブルのにあった、50万円の引きし履歴のコピーをさやかのに置いた。
「このが言う、でっちげた借の証拠です」
さやかはテーブルののに目を落とした。
「かず彦が私の活費を無断で引きし、自分の嘘を隠すためにゆうとの嫁の実へ送りました」
私は事実をはっきりと伝えた。
「私はそのおを返して欲しいと、法な続きを取っただけです」
さやかはそのを見つめ、震えるで元を覆った。
彼女もまた、この父子によって私を排除するための都のいい具として使われていたことに気づいたのだ。
「かず彦さん、あなたけい子さんのおを盗んで、それを私への嫉妬のせいだと言いふらしていたの」
かず彦は顔を青ざめさせ、「違う、これは」と言葉を濁した。
「保証の件もそうです」
私はさやかに静かに言葉を続けた。
「私は24、あの子の法な母親として全ての責任を負ってきました」
私はゆうとを瞥した。
「でもあの子は私を式から排除した。だから私はその責任をりることにしたのです」
私は再びさやかに線を戻した。
「さやかさん、あなたは本当にこの先、あの子が起こす全ての問題の連帯保証になれる覚悟があるの」
さやかは1歩ずさりし、怯えた目でゆうとを見た。
「私にはそんなおもないし、審査だって通るわけないじゃない」