みかん小説
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"余命1年の少年が託した、移植心臓の奇跡" 第8話

は、太が真しいノートとカラーペンを持ってきている。

「蓮君、今はね、緒に『やりたいことリスト』を作ろうよ!」

「やりたいことリスト?」

「うん! 保育園の先が言ってたんだ。自分のくと、神様が見てて叶うんだって!」

太は無邪気に笑いながらノートをいた。 しかし、蓮君はペンを持とうとせず、し俯いてしまった。

「でも、僕……」

「どうしたの?」

「どうせ、いても叶わないし……」

「そんなことないよ! パパが絶対直して、を叶えてくれるもん! だから、まずはいてみようよ。蓮君のやりたいこと、全部!」

太は、引にノートとペンを蓮君の膝のに押し付けた。 蓮君はし迷ったが、太の真っ直ぐな目を見て、ゆっくりとペンをに取った。

「本当に……いていいの?」

「もちろん!」

蓮君は、震えるさなで、真っなノートに文字をき始めた。

りたい』

「いいね! には?」太が覗き込む。

『サッカーがしたい。友達と緒に』

蓮君の目に、しずつさなが宿り始めた。ペンのきが速くなる。

『運会にたい。みんなと緒に、リレーでりたい』

「すごい、蓮君! いっぱいがあるじゃん!」

『友達とたくさん遊びたい。公園で、学で』

蓮君は、溢れそうになる涙を堪えながら、必き続けた。 そして、最しだけを止め、圧でこういた。

『お母さんを笑わせたい。

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ママはいつも僕のことで疲れてて、全然笑わないから。僕が元気になって、ママをいっぱい笑わせたいんだ』

蓮君はペンを置き、自分のいたリストをじっと見つめた。

「こんなに、いっぱいいちゃった……。でも、これって病気の僕には贅沢なのかな? 僕には、絶対に無理ななのかな?」

「そんなことないよ!」

太は、蓮君の肩を力く叩いた。

「絶対叶うよ! だってね、僕のパパは世界すごいお医者さんなんだもん! 蓮君の、パパが全部叶えてくれるよ!」

太の裏表のない純粋な言葉に、蓮君はしだけ頬を染め、嬉しそうな笑顔を見せた。 その様子を、美都さんが病いたドアの隙から、そっと見ていた。彼女の目からは、静かに涙がこぼれ落ちていた。

それに気づいた蓮君は、はっとしてさな声で美都さんを呼んだ。

「ママ……」

美都さんが病に入ると、蓮君は申し訳なさそうに言った。

「ごめんね、ママ。僕が病気だから、ママをしませて。僕がもっとい体ならよかったのに」

「ううん……」 美都さんはベッドに駆け寄り、蓮君をきつく抱きしめた。

「ママは、あなたが懸命頑張ってきているだけで分なのよ。だから、謝らないで。ママこそ、ごめんね。いつも疲れた顔してて」

「僕、頑張る。ママを笑わせるために、病気と戦うよ」

「……絶対に叶えてあげる。あなたのその

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ママが、全部叶えてあげるから」

美都さんは蓮君のを撫で、それから俺の方を振り返り、げた。

「先、お願いします……! この子のを、未来を救ってください!」

「美都さん、約束します。このリストのつずつ必ず叶えていきましょう」

俺は蓮君からノートを受け取り、かれた文字を見た。そこには、健康な子供なら何も識せずに当たりにできる常のことが、切実で輝かしいとしてかれている。

「蓮君、ちょっといいかな?」

俺はのポケットから、自分の聴診器を取りした。

「蓮君、自分の臓がどんな音でいているか、聞いたことある?」

「ううん、ない」

「じゃあ、聞かせてあげる」

俺は聴診器のイヤーピースを蓮君のに入れ、チェストピースを蓮君のさな胸に当てた。

「あ……『ドクン、ドクン』って音がする」

「それが、蓮君自臓の音だよ。今、君の体ので、懸命にいてる音だ」

「頑張ってるんだね、僕の臓」

「そう。蓮君の臓は、蓮君がきるために休まずに頑張ってるんだ」

蓮君は目を閉じ、自分の胸から聞こえる命の鼓に静かにを傾けた。

「すごい……。ちゃんと、きていてるんだね」

「ああ。でも、し疲れているのも事実だ。だから、俺が術で助けてあげる。この鼓の音を、もっと力く響くようにしてあげる」

蓮君は目をけ、そうに俺を見げた。

「先……この音、止まらないように守ってくれる?」

「必ず守るよ。男同士の約束だ」

俺は蓮君のを優しく撫でた。

「蓮君が全力でれるように、サッカーの試ができるように、俺が持てる全ての技術を使って全力で治すから」

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