"5足の男物スリッパと偽装不倫の罠" 第17話
あの5のスリッパも、消されたメッセージも、すべてはそのための入な準備に見え始めた。
午10頃、きよこさんから裕介の携帯に連絡が入った。
のり子が親戚へ話をかけまくっているというらせだった。
きよこさんが言った。
「来、裕介がいない朝に集まってほしいと言っているの。咲さんのことで、事の話があるそうよ」
私が代わって尋ねた。
「何を見るのか聞きましたか?」
きよこさんは声を落とした。
「『嫁の本当の姿を見せる』と言っていたわ。私はかないと断ったけれど、のには詳しい事を話していないみたい」
のり子は、夫婦だけの話しいで終わらせるつもりではなかった。
親戚全員ので私の信用を完全に壊し、裕介が世体から婚を選ぶよう追い込むつもりだったのだ。
世体を何より切にしてきたが、わざわざ親戚を『貞の証』に選んでいる。
その悪辣なやり方だけは、いかにも主導権を握りたがるのり子らしいとった。
私はきよこさんへ、連絡が来たを正確にき留めて欲しいと頼んだ。
内容をへ広めず、のり子にも私がったことを伝えないようお願いした。
きよこさんは迷いながらも言った。
「分かったわ。もう内だからと、黙っていてはいけないとっているの」
きよこさんの声には、まだ妹を売ることへの葛藤が残っていた。
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それでも、彼女もまた姉を守る側から、事実を残す側へき始めていた。
昼、のり子から私へ直接連絡が届いた。
『張のは、予定通りで良いのか』と探りを入れてきた。
私は裕介を見た。
彼はし考えた、自分の携帯話から返事を送った。
『予定に変更はない。仕事でには戻れない』
裕介には、張はすでに取り消されている。
それを正直にらせれば、のり子は計画を別のへずらすだけだった。
裕介が母親へ嘘をつくことに、私はし抵抗をじた。
けれどこれは、相を騙すための悪ある嘘ではない。
私が1になるを執拗に探している理由を、確実に確かめるための罠だった。
すぐにのり子から返事が来た。
『では、その夜に咲さんと話します。マリカにも伝ってもらいます』
何を伝うのかはかれていなかった。
私はその気な曖昧さを、そのままスクリーンショットで保した。
午、マリカが私たちののを通った。
玄関のカメラには、のから2階の窓を見げる姿が映っていた。
彼女は呼び鈴を押さなかった。
携帯話をに当て、仕事部の窓をじっと見ながら誰かと話していた。
防犯映像には声までは残らない。
それでも、部の位置をから入に確かめていることは分かった。
数分、のり子からしい文が届いた。
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『カーテンは今のままでいいわ』
私は反射に、仕事部の窓を見た。
今ののカーテンは、からを見えにくくするために私が選んだものだった。
『今のままで良い』という言葉は、から覗き見るためではない。
内でフラッシュをたいて写真を撮る、背景を変える必がないというに聞こえた。
裕介はその文を読んで、く子へ座り込んだ。
「母さんは、俺に何を見せるつもりなんだ」
私は答えなかった。
代わりに、5のスリッパの写真を机のに置いた。
男が5いたように見える玄関。
入りからベッドまで入る写真。
親戚が集められる翌朝。
そこまで材料を並べても、まだだけがぽっかりと空いていた。
『誰』が部へ入り、何をするのか。
そして、『どうやって』私を抵抗できない状態にするのか。
その答えに最もいのは、のり子が持ってくるという『甘いミルクティー』だった。
夕方、私は警察の活全課の相談窓へ再び話をした。
回の相談番号を伝え、しく届いたメッセージと通の内容を説した。
担当の警察官は、当に絶対に1で対応しないことをく勧めた。
「相からみ物を受け取ってもにせず、体調が悪いふりをするような危険なは避けるべきです」とも言われた。
私はその助言をノートの正面へいた。
「けれど、のり子が何を持ってくるのかは確認しなければなりません。訪問を断れば、別のな方法を取るかもしれません」