"5足の男物スリッパと偽装不倫の罠" 第25話
私はし考えた。
ここで扉を閉めれば、のり子はまた別の所で都のいい嘘を作る。
親戚が見ているで、事実だけを示す必があった。
私が答えた。
「居までです。仕事部には、こちらが案内するまで入れません」
裕介は頷き、玄関へ向かった。
扉がくと、親戚たちの顔には戸惑いが浮かんでいた。
正尾さんが言いにくそうに話した。
「のり子さんから、朝に来てほしいと言われて……咲さんのことで、親族として確認することがあると」
私はちがり、くをげた。
「来ていただいたところ申し訳ありません。昨夜、このには警察の方が来ています」
親戚たちは、その言でを打ったように静かになった。
きよこさんだけが、目を伏せたままさく頷いた。
裕介は居の机に、分いノートを置いた。
映像や録音を全部流すのではなく、必な部分だけを示すことにしていた。
裕介が説を始めた。
「母とマリカが、昨ここへ来ました。同じに、らない男性5ものへ来ました」
正尾さんのが、膝のでピタリと止まった。
「5の男性?」
裕介の声は震えていなかった。
「写真を撮るだけだと説されて、雇われてきたそうです」
親戚の1が、信じられないというように私を見た。
その目には、疑いというより、どう受け止めて良いか分からない迷いがあった。
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私は玄関カメラの映像を再した。
のにつ5の男たち。
呼び鈴を押し、頼まれてきたと話す声。
「写真だけで良いと聞いている」という言葉。
居の空気が、ゆっくりとくなっていった。
正尾さんは言いかけて、言葉を止めた。
「でも、のり子さんは……」
その、から慌ただしい音がづいた。
モニターの画面に、のり子とマリカが映った。
2は昨夜事を聞かれた、旦帰されていた。
けれど、顔は昨と全く違って青ざめていた。
のり子は、親戚がすでにのにいるとはらなかったようだった。
裕介が玄関へると、のり子はい声で言った。
「親戚が来るに、話をわせなさい! マリカは体調が悪いのよ!」
その声は、玄関の内側にもはっきりと聞こえた。
居にいた親戚たちは、互いに顔を見わせた。
裕介は扉をけたまま言った。
「もう来ている」
のり子の表が凍りついた。
マリカは母のろで目を伏せた。
のり子はすぐに作り笑顔を浮かべた。
「どういうこと?……皆さん違うんです。これは咲さんがげさにしただけで」
マリカがさく呼んだ。
「お母さん」
その声には、昨までの気さが全くなかった。
責任を全部背負わされることへの恐れが混じっていた。
のり子は娘を振り返った。
「黙っていなさい」
その言でマリカは唇を結んだけれど、目は居の奥へ向いていた。
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私はその線を追った。
仕事部の扉だった。
裕介も気づいた。
「マリカ、何を気にしている?」
マリカは激しく首を横に振った。
「何でもない」
私は昨の警察官の言葉をいした。
証拠より全を優先すること。
しかし今は、警察へ相談済みで、親戚も裕介もいる。
私は居からちがった。
「仕事部を確認します」
のり子がすぐに止めた。
「今はやめなさい。親戚ので、また騒ぎにするつもり?」
私は静かに言った。
「昨、お義母さんが見せたかった所です。なら、今こそ見ていただきます」
廊を歩く音が、のに響いた。
私のろに、裕介ときよこさんが続いた。
正尾さんたちもし距を置いてった。
仕事部の扉は閉まっていた。
私は昨夜、確かに鍵をかけていなかった。
警察が来た、廊の確認をしたままになっていたのだ。
のり子が私の腕へを伸ばしかけた。
裕介がそのに歩た。
「母さん、触らないでくれ」
私は扉をけた。
部のには誰もいないはずだった。
けれど、ベッドのに、淡い茶の内履きが片方だけ落ちていた。
それは、靴箱の奥に隠されていた、あの音のしない内履きと同じものだった。
マリカの顔が真っになった。
私は廊のカメラの記録を、そのでスマートフォンで確認した。
昨夜、警察が帰ったの映像が残っていた。
マリカが母に押されるように廊へみ、仕事部へ入っている。
には、机のに残っていたミルクティーのカップに似た容器があった。