"雑炊を疑った息子とノロ陽性の判定" 第4話
病院という閉鎖された空で突発な胃腸炎が起きた。
それは非常に危険な兆候です。
私はセンター代の経験から、あるつの能性にき着きました。
ノロウイルスやロタウイルスなどの力な染力を持つウイルス性胃腸炎。
もしそれが病棟内に持ち込まれていたとしたら、美咲さんの問題では済みません。
私はスマートフォンをに取り、健太の番号を表示させました。
今すぐ話をして、本当に私のせいだとっているのか、病院の様子はどうなのかと問い正したい衝に駆られました。
しかし、私はすぐにそのをろしました。
今私が何を言っても、彼らは言い訳としか受け取らないでしょう。
それに私自にも確たる証拠があるわけではありません。
プロだからこそ、素判断で騒ぎてるような真似はしたくありませんでした。
「待つしかないわね。」
私は仏壇に向かって静かに言いました。
病院側の調査結果がるまで、私は黙って耐えるしかありません。
健太からのたい言葉も、美咲さんの拒絶するような線も、全て受け止める覚悟を決めました。
しかし私ののには、確かな本の芯が通っていました。
私は自分の仕事に誇りを持っています。
自分の作ったものがを傷つけるはずがない。
その信だけは決して揺らぐことはありませんでした。
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私はちがり、蔵庫をけました。
チルドの奥に鎮座するさなプラスチック容器。
それは今や、私の無実を証するための唯の希望のでした。
「おが真実をっているのよね。」
私は容器に向かって、誰にも聞こえない声で呟きました。
そして翌、私の嫌な予は最悪の形ですることになります。
病という閉鎖空で、目に見えない脅威が静かにそのを剥き始めていたのです。
朝の8。
息子の健太から届いたメッセージはたったそれだけでした。
『今は病院に来ないでくれ。美咲のストレスになるから。』
私はスマートフォンを居のテーブルに置き、さく息を吐きました。
りよりも先に、い疲労が元からいがってくるのをじました。
ストレス。
その4文字が、健太と美咲さんのにある私への評価を残酷なほど正確に表していました。
私というそのものが産の妻にとって害になる。
そう言われているのと同じです。
私は反論のメッセージを打つ気にもなれず、ただ言返信しました。
『わかりました。』
私はちがり、台所へ向かいました。
昨雑炊を作るために使ったさな平鍋が、切りかごのでたくっています。
米粒つない、使い込まれたの鍋です。
私はもう度スポンジに洗剤をつけ、その鍋を丁寧に洗い直しました。
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30のセンターで管理を徹底してきた私にとって、調理器具の入れは息をするのと同じくらい自然なことでした。
私の仕事は料理を作ることだけではありませんでした。
何千という子どもたちの命を、目に見えない細菌から守ること。
それが私の本当の仕事でした。
毎朝調理スタッフ全員の健康状態を確認し、爪のさをミリ単位でチェックしました。
材の温度計を使い、85度以で1分という加基準を1たりとも妥協したことはありません。
まな板の用途別の使い分け、次亜塩素酸ナトリウムによる徹底した消毒。
の全とは、や気持ちといった曖昧なものではなく、厳格な科学とルールの積みねなのです。
キュッキュッと鍋肌を擦る音が、静かな台所に響きます。
昨もこうしてピカピカに磨きげた鍋で作ったのです。
私自のに付着する菌すら許さず、医療用の袋をして調理しました。
違いなどあるはずがありません。
私の荒れた指先が、たいので微かに震えていました。
健太は昔からそういう子でした。
自分が理解できないことや突然のトラブルが起きると、必ず誰かのせいにしてしようとするのです。
学の頃、転んで膝をすりむいたも、が悪いとりました。
テストの点数が悪かったは、先の教え方が悪いと言い訳をしました。