"「他人の姉に使う金はない」夫と800万円の新居" 第25話
「浩司さんたちはどうなったんですか?」
私が静かに尋ねると、先は話の向こうで類をめくる音をさせた。
そして淡々とした声で、彼らが迎えた自業自得の結末をつつ丁寧に語り始めた。
その報告は、私ののにあった最のさな荷を完全に消しってくれるものだった。
「まず元主の浩司さんですが、お勤め先の会社を実質に解雇されました」
「解雇ですか?」
私はし驚いて聞き返した。
「弁護士からの内容証郵便だけで、そこまでい処分になるのでしょうか」
先は静かに事の裏側を説してくれた。
内容証郵便が会社に届いた、それを見た司の田課が慌てて夫を会議に呼びして問い詰めたそうだ。
そこに最悪のタイミングで、パニックになったの彩佳さんが会社に乗り込んできたのだ。
彩佳さんは会社のロビーで「浩司に騙された、慰謝料を払え」と泣き叫び、警備員がするほどの騒ぎを起こしたそうだ。
夫が私から財産を奪う計画だったこと。
築マンションのローン審査に落ちていたこと。
そして何より、会社の経費を正に流用し、座でのデート代やホテル代に充てていた疑惑までのから次々と暴されたのだ。
連れ添った妻を裏切り、会社の経費で倫をしていた男。
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そんな悪い噂が社内に広まるのは瞬だった。
昨までペコペコしていた輩たちからもややかな目で見られ、誰として彼をかばう者はいなかったそうだ。
経費の正利用は、会社として絶対に見過ごせないな問題だ。
結局浩司さんは、自主退職という名の懲戒解雇処分を受けた。
当然の勤務に対する退職は全額没収である。
私は静かに空を見げた。
夫がいつも「俺が稼いでやっているんだからおは黙って従え」と威張っていた、そのちっぽけなプライドの元は、すでに完全に崩れっていたのだ。
「彩佳さんには貞為の慰謝料として150万円を請求し、先彼女のご両親が肩代わりして支払いを済ませました」
先は続けた。
「彼女も会社に居づらくなり、逃げるように退職したそうです。ご両親からはひどく勘当され、今は実も追いされて雇いのアルバイトでいつないでいるとのことです」
若いとしい級マンション。
夫がい描いていた輝かしい未来は、砂ののようにあっけなく音をてて崩れ落ちた。
「そして浩司さんに対する1100万円の請求ですが、当然無職となった彼に括で払えるはずがありません」
先は酷な事実を告げた。
「結局浩司さんは、消費者融の借から逃れるため、自己破産を申請しようとしました」
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自己破産。
「しかし、悪のある法為に基づく損害賠償は、自己破産をしても免責されません」
先はきっぱりと言った。
「浩司さんはこれから何もかけて、い料のからあなたに借を返し続ける法な義務を背負ったのです」
私は話を握りしめ、静かに息を吐いた。
夫のはここで完全に終わったのだ。
そして番気になるもうつの事実を尋ねた。
「お義母さんはどうなったのでしょうか?」
私がそうにすると、先はしだけ声のトーンを落とした。
「私病院へ救急搬送されたかず子さんですが、設備のっていない病院での緊急術は非常に困難なものだったようです」
先の言葉に、私の胸の奥がしだけたくなった。
「命を取り留めることはできました。しかし臓への負担がきすぎたことと、術の血圧が原因でい脳梗塞を併発しました」
先は静かに事実を伝えた。
「かず子さんは現、言葉をうまく話すことも、で歩くこともできません」
かつて私の姉を孤独で惨めなと笑い、「さっさと逝ってくれた方がいい」と暴言を吐いた義母。
その義母自が、ベッドのから歩もけない体になってしまったのだ。
「当然、浩司さんに個の入院費やい介護施設の費用を払う余裕はありません」
先は続けた。
「かず子さんは今、番費用のい相部の古い介護療養型施設に移されました。