"0427の暗証番号が暴く夫の秘密" 第13話
私どもにはそうしない理由がございました」
私は息を止めた。
にていったあの部。私が振り返らずに角を曲がったあの階段のの郵便受け。そこへ通のが届いて、回とも戻っていったのだ。
私が所をらせなかったからだ。らせるつもりもなかった。あのに関わらないと決めていた。関わらないと決めたのは私の方だと、その初めてった。
「私が……私が、らせなかったから……」
佐々さんが静かに首を横に振った。
「奥様のせいではございません。ご主様は、そういう作りにしてしまわれたのです」
その言い方が引っかかった。「作りにしてしまった」。まるであのがわざとそういう仕組みを選んだかのような言い方だった。
「どういうですか?」
佐々さんは机のの封筒に目をやった。
「まずはそちらをお読みください。そので、私どもがお預かりしているものを順におしいたします」
封筒を切るのにがかかった。指が震えて封筒の端がうまく持てない。佐々さんがペーパーナイフを差ししてくれた。私はそれを使わずにでけた。あのの描いた文字のに刃を入れるのが嫌だったのだとう。
には便箋が枚入っていた。罫線の入ったどこにでもあるいだ。文具で冊いくらで売っているやつ。
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あのらしい選び方だった。字はところどころ潰れていた。き直した跡もあった。枚目のにはき始めて消したらしい線が残っている。
私は読んだ。
《みつき
たくしてすまなかった。あののことを俺は何度もい返している。順番にく。うまくけないとうが、順番だけは違えないようにする。
のに押入れの奥の箱をけた。古い学ノートがてきた。表に何もいていないやつだ。を見た。勝に見て悪かった。喫茶の名の候補が並べていてあった。のに来たにすメニューのことがいてあった。窓のところにの席を作るといてあった。番にどういうにしたいのかがだけいてあった。俺はそのを読んでしばらくけなかった。
付を見た。番しいのがそののだった。俺はあの話はもう終わったものだとっていた。齢に無理だと君が言ったからそうなのだとっていた。終わっていなかった。君はやめたんじゃなくてしまい込んだだけだった。
俺のせいだ。親父のを畳んだ、君は働きにると言った。俺は断った。あれは俺の見栄だ。君に借の面倒をかけたくないと言いながら、本当は頼るのが嫌だっただけだ。その君はの話をしなくなった。
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俺は気づいていた。気づいていて何も言わなかった。言えば君は丈夫だと言うに決まっているからだ。君はいつもそうする。自分のことを最に置く。俺が隣にいる限り君はずっとそうする。そうってしまった。今いていてもこれはおかしい理由だと分かる。分かるのに、あのの俺はそうい込んでで決めた。すまなかった。
0427は君が俺のを選んでくれただ。だから今度は俺が君のを返すの番号にしたかった。あのカードは活費じゃない。をやるためのだ。俺は君に渡す方法をいつけなかった。を送れば君は送り返すだろう。会いにけば君は受け取らないだろう。俺が何を言っても君は俺のために慮する。だから君が本当に困ってを張れなくなったに届くようにした。そのは佐々さんが全部話してくれる。俺のから言えなくてすまない。君のだけは終わらせたかった。
みつき、俺はそのうちちゃんと会いにくつもりでいる。会って順番に話してられるつもりでいる。ただ、俺は言えない男だ。かないまま終わるかもしれない。だからこれを預けておく。もし俺が隣にいなくても、0427を終わりのにしないでほしい。君が誰かのために灯すかりを俺は見 たかった》
枚目の裏にさなりきがあった。
本文とは違う殴りきのような字だった。からいついてしたのだと分かる。
《豆は煎り。みつきは酸っぱいのが苦。