"0427の暗証番号が暴く夫の秘密" 第15話
「こちらの座のお取引の細です。ご本様のご確認が取りましたのでおしできます」
私は受け取った。には付と額が縦に並んでいた。から順に見ていって、私は途でを持つを止めた。番はのだった。
「振り込み、万円」
そのも同じだった。万円、翌の万円、万円。同じ付と同じ額がへへと続いていた。
振り込みの名の欄には、カタカナでこういてある。「タカセユウマ」。
私は細を最まで見た。番はのだった。その次のはなかった。
「これ……は?」
「これ、全部で回でございます」
回。婚した翌からくなるのまで、も欠けていない。
「なんで……27?」
言ってから自分で分かった。「0427」の27だ。の27。あのは毎に、あのの続きをやっていたのだ。
私は細を膝のに置いた。置いたところがまた濡れた。
「婚をされた点での残は、百万円でございました」
「百万……?」
「はい。ご結婚のに万円でお作りになってから、しずつお入れになっておられます」
「しずつって……」
「いで万円、ないで千円でございます。それとは別に、との賞与の度に万円をお預け入れになっております」
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万円と千円。との万円。計は私が握っていた。あのが自由に使えるおは遣いに決まった額としだけだった。賞与の使いは好きにしていいと私の方から言っていたので、そのき先を私は度も確かめなかった。
昼は自分で握った塩結びをつ持ってて、み会はほとんど断って、タバコはに本か本。あのがどこからその万円を作っていたのかを、私は考えたくなかった。考えたくないのに考えてしまった。が畳まれて借を背負って、それでもあのはこの座にをつけなかったのだ。
「借は……あの、お父さんの借があったはずです」
宮原さんが答えた。
「そちらのお借り入れも、当で確認しております。昨のに完済されております」
「……はい」
「くなられるヶでございます。借は財産と緒に引き継がれるものですが、完済されておりますので、お見えの方に及ぶこともございません」
部が静かになった。かけて返して、返し終わってヶに事故にあった。私はその、あののの形を初めてから見た。ずっと何かを背負って、ろしたとったら終わっていた。楽になったがたったのヶしかない。
私は膝のの細を握った。佐々さんがをもう枚した。
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現の残が印字されていた。「808万円」。
私は数字の桁を度数えた。
「808万……?」
「はい」
「そんなに……」
「520万に12万を24回せば808万になる。計算としてはそれだけのことです」
それだけのことなのに、私は目のの数字が現実のものだとえなかった。の私はこの座に数万円しか入っていないとっていた。そうってカードを財布の奥に入れていた。数万円のためにを折るのが嫌だとっていた。その財布ので、百万円が私を待っていた。
佐々さんは古い通帳も机に置いた。「ご主様が昨お持ちくださいました」と言った。結婚していた頃の仏壇の引きしにあったあの通帳だった。
宮原さんが姿勢を正した。
「ただいまの百万円の座は、もともと奥様のご名義です。あちらは初めから奥様の財産でした。ここから先は座のお話ではございません。瀬優馬様が当にお預けになったご遺言のお話になります」
宮原さんは類の束を机に置いた。
「瀬様は昨のに、公正証遺言をお作りになりました。公正証遺言と申しますのは、公役で公証が作成して原本を保管する遺言のことです。ご本がくなったに庭裁判所で封の続きをする必が無く、内容も形式も争いになりにくいものです。そので、遺言信託という当の商品の気になりました。
これは遺言をお預かりして、くなられたにその内容を実する役目を当がお引き受けするものです。