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"0427の暗証番号が暴く夫の秘密" 第18話

が斜めに入るような向きだ。ここなら窓際にの席が作れる。そうってしまった自分に、私はし腹をてた。

戸にをかけた、内側から先にいた。柄なおばあさんがっていた。髪をろでまとめて、いエプロンをつけている。腰が曲がっていた。そのは私の顔を見て、それから何秒かかなかった。

「あなたが、みつきさんね」

私は頷いた。名乗ってもいないのにとって、それからすぐに分かった。このは私の顔をっていたのだ。

「入って、寒いから」

から見たよりずっと広くじた。井がい。のカウンターが席。窓際に掛けの席がつ。壁には棚があって、コーヒーの缶と古い雑誌が並んでいた。は油の染みたようなで、歩くとさくきしんだ。奥の棚に私と同じ形のミルがあった。私のより回りほどきい、業務用の古いものだ。

きよこさんはカウンターのに入ってをつけた。

「1、掃除だけはしてたの。使わないってあっというぬのよ。が入らないと匂いが変わるから」

私はカウンターの子に座った。座ってからコートを脱ぐのを忘れていることにまた気づいた。

きよこさんはネルの布に湯を落としてコーヒーをいっぱし入れた。されたカップはくてが欠けていた。

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私はそれをんだ。い、ゆりのしっかりしただった。酸がほとんどない。私は途でカップを置いて、両で顔を覆った。

「豆は煎り。みつきは酸っぱいのが苦

あのきはこののことだった。

「優馬さん、ここをんでそう言ったのよ。これなら酸っぱいのが苦な女めるって」

きよこさんはそう言って私の向かいで自分の分を入れた。

「ごめんなさいね、順番に話すから」

きよこさんの話はそこから続いた。初めて優馬がこのに来たのはだという。婚した翌だ。

「寒いでね、作業着の着だけ来て、こう肩をすぼめて入ってきたの。注文が変だったのよ、『コーヒーをつ』って言うからお連れさんが来るのねとって。誰も来ないのよ」

私はカップの縁を見ていた。

つは自分でんで、もうつはそのまま置いてった。めてもをつけない。分置いていくの。私最初は失礼だけど、し変わったかとったのよ」

「言わなかったんですか?」

「聞いたわよ、3回目くらいのに。そしたらあのこう言ったの。『別れた女の分です』って」

私は顔をあげられなかった。

「『別れたのに?』って聞いたら、『はい』って言うの。それだけ。何にも説しないのよ。若いにしては随分便な喋り方をするだなとった」

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きよこさんはがって、カウンターのの引きしをけた。してきたのは学ノートだった。表がすり切れて角が丸くなっている。

「うちの、創業から50つけてるの。常連さんが来たら注文したものをいてあるだけよ」

きよこさんはページをめくって途で止めた。そこから先を私は自分でめくった。付とカタカナの名と注文が並んでいた。

1127 瀬 ホット2

1227 瀬 ホット2

127 瀬 ホット2

同じへと続いていた。私は指で数えた。数えなくても分かっていた。それでも数えた。回だった。

番最。その次のところに、きよこさんの字でさく何かいてあった。私はそれを読んだ。

瀬さん、来ない》

そのは空のままだった。

私はノートに額を付けて泣いた。きよこさんは何も言わなかった。カウンターので湯の温度を見るようにヤカンを覗いていた。

あのと同じだ。このに集まるは、みんな泣いているの顔を見ないでいてくれる。

泣き止んでから私は聞いた。

「あの、どんな様子でしたか?」

「痩せてたわよ。最初のより、の方がずっと痩せてた。1度ね、うちにまかないをべていきなさいって言ったの。そしたら『いいです』って。でも受け取らないだった。

だから私、勝すことにしたの。『豆をね、これ賞期限がいから』って言って持たせるのよ。嘘なのよ、けたばっかりのやつ」

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