"0427の暗証番号が暴く夫の秘密" 第23話
度目は父の葬式で親戚と揉めただ。私は「うん」と言って話を切った。切ってからしばらく卓のに座っていた。
数字は何も変わっていなかった。それでもさっきよりは息がしやすかった。
鶴巻き町へってきよ子さんに正直に話したのはそのだ。私は見積もりと自分でいた計算のを持っていった。
きよこさんはカウンターの向こうでそれを読んだ。老鏡をかけてからまで読んで、それからを裏返して裏に何かき始めた。
「田島さん、ちょっと待ってて」
きよこさんは計算を終えると、老鏡をしてこう言った。
「と建物ね。残りは百万でどう?」
私はが分からなかった。え、百万円を百万にする。
「それはだめです。なんでよ……すぎます。そんなのもらうのと同じです」
きよこさんはふんとで笑った。
「あのね、みつきさん、私優馬さんに値段を言った、あの言も値切らなかったのよ。産が言ってた額より私はしくったの。試したのよ、このがどういうか見たくて。そしたら『はい』って言うのよ、即答で。私あの恥ずかしくてね」
きよこさんはカウンターの付を畳み直した。畳み直しながらこう言った。
「あのあのにわざとくった分よ。聞きかせてちょうだい」
「あのくった分は、百万もないはずです」
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「利息よ。1待たせた分のね」
私は何も言えなくなった。
「それにね、私はこのを駐にしたくないの。そのために百万払うんだとえばいものよ」
私は子からってをげた。くげて、そのまましばらくげられなかった。あげたにはきよこさんはもうカウンターの奥を向いてヤケンのを見ていた。
に入って、私はあの交差点へった。所はきよ子さんがっていた。鶴巻町から県を戻途のきな交差点だ。周りに田んぼしかない。信号だけが夜のけに背がい。
私はでと黄のさなを包んでもらって、それを持っていった。ガードレールの側ののに置いた。をわせている自分が、を通るから見えているのが分かった。恥ずかしいとはわなかった。トラックが台通ってが来た。私は目をけてその交差点をしばらく見ていた。ここであのはあのりきをきかけたまいなくなった。
墓のある霊園の所はり介さんに聞いた。話をしたらり介さんは所をでって、それからこう付け加えた。
「掃除してねえからな。るなよ」
がけてから私はそこへった。での郊にある霊園だった。瀬の墓は番奥の区画にあった。はしくない。現さんとお母さんが入っている墓に、あのが入ったのだ。
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私は桶にを組んでを洗った。り介さんの言う通り、掃除はされていなかった。落葉が溜まっていて、線てのが湿っていた。私はを変えてを変えて、線にをつけた。
をわせて、しばらく何も言えなかった。
やがてがいた。
「ひどいよ……」
声が震えた。
「勝に私を守って、勝にいなくなって、言も相談しないで全部で決めて。私、ずっとあなたをんでた。んでいることでなんとかもっていたの。その、返してよ」
が吹いた。線の煙が横に流れた。私はしばらく黙って、それから息を吐いた。
「でも……ってしまえば、あとは楽だった」
「ありがとう。私、捨てられたんだとってた。捨てられて、それでもきなきゃいけないんだとってた。違ったんだね。最まで守られてたんだね」
私はちがった。膝がで汚れていた。
帰り、の窓からの田んぼを見ながら、私は自分ので数字をもう度並べ直した。
元にある百万円、の代の残りが百万円、改装が百万円、と備品が万円。残るのは百万円になった。百万円あればは持つ。あればこの商のが私の顔を覚えるくらいのことはできる。私は膝ので指を本ずつ折りながら数えた。数えを終えて、私は窓のに向かってさく頷いた。
やる、と決めたのはそのだ。