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"亡き息子の墓で出会った二人の子供" 第2話

しかし、それが何をするのか、このの周にはまだ分かりませんでした。

「それじゃあ、2だけで暮らしているのかい?」 「いいえ。今は施設にいます」 の答えは相変わらず淡々としていました。しかし、その奥に隠されたさがじられました。幸子はハンカチで目元を拭いました。

菊を墓に置き、の隣に静かに腰をろします。 「名は何というの?」 「蒼太です。藤堂蒼太です」 周の胸が鳴り始めました。息子と同じ苗字でした。 「妹の名は結です。藤堂結です」

と幸子は目をかわしました。2とも藤堂という苗字で、しかも息子・琢磨の墓を正確に訪ねてきています。偶然というにはあまりにくのことがなっていました。 「蒼太くん、うちの息子・琢磨とどういう関係だったの?」 蒼太はしばらく答えず、唇を噛みしめていました。それからさな声で言いました。 「僕たちの面倒を見てくれていました」

その言葉に周は息が止まりそうになりました。琢磨がこの子たちの面倒を見ていたなんて。幸子は膝をつき、蒼太と目のさをわせました。 「私たちに伝えることはあるかしら?」 蒼太は首を振りました。「丈夫です」

しかし、その声は震えていました。「もう戻らないといけません。遅れるといけないので」 「待って、蒼太くん」

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は急いでポケットから名刺を取りしました。「もし何か必なことがあれば話してくれ」

蒼太は名刺を受け取りましたが、そのまなざしは「話することはないだろう」と語っていました。 「ありがとうございます」 蒼太は墓に向かって最げ、結を引いて歩き始めます。

と幸子は、そのさな2つのろ姿を黙って見送りました。蒼太の肩がわずかに震えています。結が振り返り、さくを振りました。蒼太がそのをそっとろさせ、またを向かせます。丘のに消えるまで、2はそのち尽くしていました。

幸子が先にきます。「あなた、あの子たち、何か引っかかるわ」 周は墓を見つめました。息子・琢磨の名が夕を受けて輝いています。息子がくなるの数、彼らは息子とほとんど連絡を取っていませんでした。会社の仕事に追われ、息子も忙しいと言って会うのを避けていたのです。そしてある、突然の交通事故のらせが届きました。

もし私たちのらないことがあったのだとしたら……。周は答えられませんでした。

にしてから、藤堂周は何も眠れませんでした。目のに蒼太の顔がちらついていたのです。妻の幸子も同じでした。事をしていてもぼんやりと窓のを見つめることが増えました。

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は物流会社「藤堂物流グループ」の会でした。40かけて築いてきた会社です。翌、いつものように社し、経営会議に席しましたが、資料に目を落しながらもでは墓で見たのまなざしばかりが浮かんでいました。会議の途、部に同じ質問を2度したことに気づき、周は自分でも驚きました。これまでどんなきな契約のでもを乱されたことはなかったはずでした。しかし今は、たった1の言葉が40分の体力を揺さぶっていたのです。

3目の朝、周が先にきました。 「あの子たちのことを調べてみようとう」 幸子は頷きました。「私もそうっていました。じッとしていられません」

は蒼太たちを探すため、探偵事務所に調査を依頼しました。2、連絡が入ります。子供たちが暮らす児童養護施設の所でした。

施設は神奈川県内ののはずれにありました。古びた3階建ての建物です。事務で2を迎えたのは、田子という職員でした。 「蒼太くんと結ちゃんですね。お2とも3からここにおります」 「3」という言葉が周の胸に刺さりました。琢磨がくなったのと全く同じ期でした。 「ご両親は……お母様はくにくなられたと聞いております。お父様については、確認できる記録が分に残っていないのです」

のその言い方に、周し引っかかるものをじました。しかし今はそれを問い詰めるべきではないとい、話を続けました。

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