"レジ打ちの妻は恥ずかしい" 第6話
「お待たせいたしました。こちら、過分の入履歴の細になります」
窓の員から受け取ったA4の細を、私はロビーのソファーに腰掛けて枚ずつ指で追った。
共同座には、毎お互いが万円ずつを拠し、結婚式の付や居の具代、婚旅の費用をそこから支払うという取り決めになっていた。 最初のか、確かに翔平の個座から万円が振り込まれていた。 だが、か目には万円に減り、か目には「張の替がある」と言って万円になり、か目以は完全に途絶えていた。
代わりに、私の座からは毎きっちり万円、にはりない分を補填するために万円が振り込まれ続けていた。
それだけではなかった。
居の賃貸契約にかかった敷、礼、仲介数料、賃の計万円。 支払元の座番号は、私の個座だった。 リビングのエアコン、ドラム式洗濯、蔵庫の購入費用、計万円。 引き落とし先は、私のクレジットカードだった。 式への内万円。 私のネットバンキングからの即振込だった。
『今は営業の経費精算が遅れてて持ちがいんだ。千のカードで切っておいてくれ。ボーナスがたら括で共同座に戻すからさ』
その都度、翔平は申し訳なさそうな顔をして私のを撫でていた。
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その優しげな仕を信じて、私は領収を保管することすら慮していた。彼を疑うことが、まるでで築く未来を汚すような気がしていたからだ。
だが、現実は違った。 戻されるはずのボーナスは度も共同座に入されていなかった。
私はをると、そのでマンションへ戻った。 翔平が社している昼の部は、気なほど静まり返っていた。 私は寝のクローゼットへ向かい、翔平が自分の類や私物を押し込んでいる最段の装ケースにを伸ばした。
プライベートを覗き見る為に、瞬の躊躇いがなかったわけではない。 けれど、私のと、私のの労働を「恥ずかしい」と切り捨てようとしているの実態を、私はる権利があった。
ケースの底からてきたのは、分い革張りのバインダーだった。 をいた瞬、私の背筋にツッとたいものがった。
消費者融社からの契約類。 そして、クレジットカード会社からの「キャッシング枠増額続き完のおらせ」。 最の利用細には、リボ払いの残として、百万円という数字が印字されていた。
さらに奥からてきたのは、数枚の領収だった。 座の級計の付は、か。 『グランドセイコー メカニカルハイビート』――万円。
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青のオーダーメイドテーラーの付は、先。 『スリーピーススーツ着、イタリア製最級インポート使用』――万円。
翔平が、先の友の結婚式に「営業チーフとしての箔をつけるためだ」と言って誇らしげに着てったスーツと、首に輝かせていたあの計だった。
彼は私に「会社の板を背負う男のだしなみとして、分割でしずつ買っている」と言っていた。 だが、現実は違った。 の部を消費者融から借り入れ、残りをリボ払いで先送りにしているだけだった。
そして、バインダーの最のポケットに挟まれていた枚の見積を見て、私は息を呑んだ。
私たちが挙式を予定している結婚式からの、『お支払いのご案内』。 挙式・披宴の総額は、百万円。 すでに支払われた申込万円を差し引き、残りの百万円のうち、百万円を今週末までに、残りの百万円を挙式週までに振り込むようにという請求だった。
請求の余に、翔平の几帳面な跡で、殴りきのようなメモが残されていた。
『千の貯:380万』 『①:200万(千座より)』 『残精算:千の残+式当のご祝儀で相殺』 『リボ残債:余った祝儀から返済に充当』
指先が、ガタガタと震えた。
「私の……貯……?」
声が震えて、うまくなかった。
、私たちが「将来のためにどれくらい貯蓄があるか」
を話しった夜のことを、昨のことのようにいした。