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"10倍の下剤と検事になった嫁" 第4話

の試験が終わり、終図が鳴った。

私はペンのキャップをゆっくりと閉め、く息を吐きした。

確かな応えがあった。

父との約束にが届いた瞬だった。

て荷物を理しながら、スマートフォンの源を入れた。

途端に画面は尋常ではない数の通で埋め尽くされた。

夫の健からの着信が20件。

義母からの着信が15件。

そして夫からのいメッセージが1件だけ届いていた。

私は画面を静かに見つめた。

『すぐに民病院に来い。美穂が危ない』

朝、私の椀に盛られていたあの

私が義妹の椀とすり替えたあの噌汁。

それがどれほど恐ろしいものだったのかを、私はこれからることになる。

私はに駅へと向かった。

のスマートフォンが再びけたたましく鳴り始めた。

民病院の待たい空気に包まれていた。

消毒液の匂いがをつく。

私が到着すると、義母は子に座り込んでいた。

いつも綺麗にえられている髪はひどく乱れている。

私に気づいた義母は、弾かれたようにがった。

義母は私の腕をきつく掴んだ。

爪がい込むほどい力だった。

義母は血った目で私を睨みつけた。

「あなた、どうしてまなかったの!?」

りよりもい恐怖が顔に張り付いている。

私は静に義母のをゆっくりとした。

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「何をでしょうか?お義母さんが作ってくれたお噌汁なら、美穂さんが美しいと言ってんでいましたよ」

その言葉を聞いた瞬、義母の顔からさっと血の気が引いた。

唇がに変わり、刻みに震え始める。

義母はそのにへたり込んだ。

「まさかあの子が……」

自分の仕掛けた罠が最の娘を襲ったという事実に、ようやく気づいたのだ。

が苛った声で割って入ってきた。

「おい、いい加減にしろよ」

しかし彼の線は義母にも私にも向いていなかった。

彼はずっと自分のスマートフォンの画面を気にしていたのだ。

妹がの境を彷徨っているというのに、ひどく落ち着きがない。

親族としての配よりも、何か別のことに焦っているようだった。

は吐き捨てるように言い、壁に寄りかかった。

「ただのあたりだろ。げさに騒ぐなよ」

しかし彼のにはじっとりと汗が握られている。

何度もネクタイを緩め、計を気にするその態度。

それは妹を配する兄の姿ではない。

何か予定が狂ったことにひたすら苛つ男の姿だった。

やがて処置のドアがき、を着た医師がてきた。

義母はうようにして医師にすがりついた。

「先、美穂は丈夫なんですか!?」

医師は難しい顔をしてから目をげた。

「命に別状はありません。識も戻りました」

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医師の言葉に義母は堵の息を呑んだ。

医師は厳しい線を私たちに向けた。

「単なる毒ではありません。薬物反応がました」

その言が静かな待に響いた。

医師は義母の顔を真っ直ぐに見据えた。

「胃の洗浄をいましたが、もうし遅ければ危険な状態でした。ご族に当たりはありませんか?」

医師の鋭い線が私たちに向けられた。

義母は言葉を失った。

震えるで自分の元を覆い、ただ首を横に振るだけである。

医師は静な声で続けた。

「警察にも通報する必があります。何かおかしなものをべませんでしたか?」

義母の甲い声が裏返った。

「け、警察!?」

義母は目を泳がせながら弁解した。

「そ、それはただの古い調料だったのかもしれません。私が違えて……」

義母の嘘はあまりに持ち腐れだった。

医師は疑の目を向けたまま、静かに処置へと戻っていった。

私は義母の崩れゆく姿をただややかに見つめていた。

彼女が私にませようとしたものは、ただの剤ではなかった。

確な悪を持った毒に等しいものだったのだ。

それをった今でも、私は取り乱すことはなかった。

ただポケットの瓶のさを指先で確かめた。

その、健のスマートフォンがく鳴った。

は画面を見ると舌打ちをしてがった。

「ちょっと会社に連絡してくる」

に非常階段の方へと向かった。

私は義母を待に残し、音をてずに彼を追った。

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