"井戸の謎と、睡眠薬入りの水" 第5話
しかしに埋めると盤や排に響がるらしく、専の業者とお祓いを入れなければならないと聞いていた。いずれはきちんとしようといつつ、「そのうち」と言って先延ばしにしてきたのは私たちだ。
反省しながらし気分が沈んでしまっていたあるの夕方、学から話があった。もしもし。話の相は勇気のクラス担任である。学から何かトラブルがあったのだとすぐに察した。
「あの、勇気に何か……」
学でも危ない所にづいたのかもしれない。怪や病院といった単語がを駆け巡る。しかし語られたのはってもいなかった内容だった。勇気がクラスメートを突きばしたのだという。
ある男子徒の休みの作を勇気がけなしたのだという。った相が勇気の作品の仕がりについて「絶対親に伝ってもらっただろう」と指摘すると、「全部で作った」と激し論に発展。その結果、勇気が相の胸をく押し、その子はロッカーにをぶつけてタンコブを作ってしまった。幸い事には至らずやす程度で済んだと言われたが、「だから良かった」とはならない。私は体から急速に血の毛が引いていくのをじていた。こんなことは初めてだ。
勇気とけ太郎の帰宅を待って、その晩相のご自宅に伺った。
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誠誠の謝罪に向こうも恐縮した様子ではあったが、が子が同級を突きばしたなどという来事に対し、謝っても謝りきれないいだ。
無言の帰り。最初にをいたのはけ太郎だった。
「勇気、誰かの頑張りを笑うなんてことやっちゃいけない。もちろん嘘もだめだ」
勇気を見ろすと、彼は満げに唇を突きしている。井戸ので見せた表と全く同じだ。
「お父さんの言ってること分かったの?」
しかし彼は顔を背けたままこう言った。
「嘘なんてついてないもん。それになものをって言って何が悪いんだよ」
またもや帰ってきたのは答え。私とけ太郎は勇気の態度に顔を見わせた。井戸の件といい、今回といい、いつから彼はこんなに聞き分けのない子になってしまったのか。わずため息がそうになるのをぐっとこらえた。
まだ幼い子供なのだ。今は分からなくても言い聞かせ続ければ必ず伝わるが来るし、親としてそうしていく責任がある。加えてこの、私は疑わずに信じていた。子は器用なだけで根っこは優しいのだと。
だが彼が学になってから、また胸がざらつく来事が起きてしまう。
本の希望で勇気はバスケ部に入部した。バスケに興があったとはらなかったのでし驚いたが、自分で選んだ部活だ。
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好きにのびのびとやってくれればいいとっていた。最初の頃は私やけ太郎に部活の話をそれなりにしてくれていたと記憶している。練習がきついだの、先輩が怖いだの。ありふれた愚痴だった。もしくは顧問に筋がいいと褒められた、く試にたいといった向きな話題。
ところがあたりから急にを閉ざすようになった。し配ではあったが微妙な頃なのだ。話したいに話してくれればいいと見守ることにした。しかしある、スーパーでばったり会ったママ友からの言葉で私のはかさ増しすることになる。
「ねえ、野さん、ちょっと言いにくいんだけど……」
彼女が話してくれたのは、バスケ部内での揉め事についてだった。
「うちの子は卓球部だけど、でもほら体育館でバスケ部とは毎同じでしょ。先輩からボールをぶつけられたりをかけてこけさせられてる姿はよく見るって言うから」
どうやら勇気と同じの男子部員が、些細なきっかけから先輩に目をつけられたらしい。内容は単なる先輩専用の洗剤を違って使ってしまったというもの。ただの違いだと現代が黙っていれば何も起こらなかったけれど、あろうことかそれを級に告げしたのが勇気だったという。しかもあいつはふざけてわざと先輩のものを使ったと話を持って……。
ショックを受けつつ、私はその晩勇気に切りした。
「最部活はどうなの? 楽しくやってる?」