"50万円の化け物屋敷を買った孤児" 第3話
僕がおばあちゃんを楽にしてあげます」
マキはケ太の顔を覗き込みました。真剣なまなざしでした。こんな気な子供が何を言ったことかと、いつつもの片隅が揺らぎました。
「おみたいなガキの言葉を聞いて、いままで貯めたを棒に振ったら、私はどうなるんだい?」
「棒には振りません。信じてください」
マキはいため息をつきました。
次のの午、マキはケ太のを引いて商のを抜けました。2が到着した所は、古びた板がぶらがる「当たり産」でした。ドアをけて入ると、腹の突きた男が子によりかかり、聞を読んでいました。当たり産の本社でした。
本社は目をげ、マキをじろりと見ました。
「おや、豚汁定のおばあじゃないか。どうしたんだい?」
「ここは、あのの端っこに空きがあるって聞いたんだけど……」
「……? そこがどうかしたのかい?」
「あのをちょっと見たいんだけど……」
本社は聞をバッと畳み、マキをじっと見つめました。
「おばあちゃん、ボケたのかい? あそこがどんなところかっているのか?」
「いいから見せてちょうだい」
「10も売れない幽霊敷だよ。根は崩れて、幽霊がると噂のところだぜ」
本社はで笑い、子からちがりました。
「まあ見たいと言うなら見せてやろう。
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見にけば逃げすだろうが……」
本社のに乗ってへ登りました。曲がりくねったをしばらくり、到着した所は雑が繁い茂る丘のでした。マキはからりてを見げました。根瓦は半分崩れ落ち、塀にはひびが入っていました。庭には雑が腰のさまで繁い茂り、をみ込む勢いでした。
「どうだ、いいだろ? どう見てもがむところじゃないだろう」
本社は腕を組み、嘲うように言いました。マキは首を巡らせてケ太を見ました。ケ太はではなく、周囲の形を観察していました。丘のに伸びると、くに見える事現を交互に眺めました。
「おばあちゃん、ここいいですよ」
本社は失笑を漏らしました。
「おい坊主、目に何が映ったんだ? ここがよく見えるのか?」
ケ太は答えず、マキの袖を引っ張りました。
「ってみましょう、おばあちゃん……」
マキ臓がドクンドクンとなりました。いままで貯めた全財産をこの廃墟に継ぎ込むなんて、正気の汰ではないといました。
本社はニヤニヤと笑いを浮かべながらづいてきました。
「おばあちゃん、正直に言うとこのは厄介者なんだ。俺が特別にくしてやるよ。50万円でいい」
「50万円で……?」
「ああ、ただでやるようなもんだ。どうせ売れないだし、俺も放したいんだ」
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本社はカバンから契約を取りし、テーブルのに広げました。
「さあ、ここに捺印を押せばおしまいだ」
マキは契約を見ろしました。びっしりとした文字が目のでぼやけて揺れました。その、ケ太が契約をに取りました。11几帳面に読みげると、マキのにを寄せました。
「おばあちゃん、特約事項にこれを入れてもらってください。『で発制限が解除されても、追加でおを払わない』って」
マキは首をかしげました。
「それ、どういうだい……?」
「いいから言われた通りにってください」
マキは席払いをして本社を見ました。
「あの特約事項のところにね、で発制限みたいなのが解除されても、追加でおは払わないって。これき加えてちょうだい」
「は、おばあちゃんも冗談を。ここが何のい発になるって言うんだい。100経ってもありえないぜ」
「それでもき加えてちょうだい」
「分かった、分かった。いてやるよ」
本社はペンを取り、特約事項に殴りきしました。までいながらです。この厄介者をようやく放せると言うびに浸っていました。
マキは震えるで捺印を取りしました。の敷を抜けば何も残りません。50の商売をまるごとかける博打でした。
「おばあちゃん、丈夫?」
ケ太はマキのをギュっと握りました。
マキは歯をい縛り、契約に捺印をしました。朱肉の印がのに鮮に移りました。