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"乳がん手術日にゴルフへ行った夫の末路" 第4話

もう終わった話だという空気が漂っていた。

私は背を向けて、寝に向かった。

布団の端に座り、スマートフォンをにした。

母の番号を呼びす。

「どうしたの?ゆか」

母の優しい声が聞こえた。

「お母さん」

私は声を震わせないように気をつけた。

、病院まで来てもらえる?」

話の向こうで、があった。

「啓介が、来られなくなって」

私はく付け加えた。

母も、何かをみ込んだのが分かった。

「分かった」

母は静かに言った。

くから」

母は、なぜとも聞かなかった。

ただ、くと約束してくれた。

話を切った

リビングからは、テレビのバラエティ番組の音が聞こえてきた。

私はベッドに横になった。

暗い井を見つめた。

目を閉じても、眠れなかった。

このはまだ、本当に仕事なんだとっていた。

仕事だから仕方ないのだと、必に自分に言い聞かせていた。

ベッドに入って、どれくらい経った頃だったか。

リビングのドア越しに、啓介の話し声が聞こえた。

誰かと話をしているようだった。

「うん。けなくなったんだよ」

啓介の声が聞こえた。

「仕事が入って」

があった。

「ああ、そうそう」

啓介の声が、急にるくなった。

堵したような声だった。

「親父もそうう?やっぱりな」

拍置いた。

「女親がいれば、りるよな」

私はを疑った。

りる」

その言葉が、ドア越しに鋭く刺さった。

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私は暗い寝で、布団のに固まったままけなかった。

啓介は笑っていた。

したように笑っていた。

、私はに入る。

麻酔を受ける。

目が覚めた、隣にいるのはこのじゃない。

もう、はっきりと分かった。

術当の朝。

目が覚めたには、もう隣の布団は空だった。

啓介は先にたのだろう。

確かに、今は朝がいと言っていた。

枕元のスマートフォンを見る。

母からいメッセージが入っていた。

『7頃着くから、優馬のことは任せなさい』

刻は午620分だった。

私はしばらく、井を見てからゆっくり体を起こした。

昨夜は、ほとんど眠れなかった。

入院バッグはもう玄関に置いてある。

保険証、診察券、類、タオル、着替え。

何度も確認したものばかりだった。

洗面所で顔を洗い、鏡を見る。

ひどい顔だった。

それでも今くしかない。

リビングにく。

テーブルのにマグカップがしっぱなしになっていた。

啓介がんだコーヒーの跡が、そこにしだけ残っていた。

ってくるの言もなかったのだとうと、胸の奥がちくりと痛んだ。

7

インターホンが鳴った。

母だった。

コートのをきっちり閉めて、しだけ息を切らしていた。

「おはよう」

母は靴を脱いだ。

「優馬、寝てる?」

「うん。今、起こしたところだから」

私が言うと、母はで制した。

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「いいよ。私やるから」

母はバッグを置く。

「ゆかは、自分の準備して」

母はがると、そのまま寝へ向かった。

慣れたつきでカーテンをける。

優馬を起こす声が聞こえた。

「ゆう、朝だよ。保育園こうね」

眠たそうな返事が、さく返ってくる。

私はその声を聞きながら、台所にった。

何かに入れた方がいいとったのに、欲はなかった。

湯呑みにお茶をしだけ注ぐ。

2だけんでやめた。

しばらくして、パジャマ姿の優馬が母にを引かれてリビングに来た。

髪はまだ寝癖のままで、目も半分閉じている。

「ママ、病院?」

優馬が聞いた。

「うん。ちょっとってくるね」

優馬はそれ以は聞かなかった。

母が子に座らせて、パンをさくちぎって皿に置く。

牛乳をコップに注いで、卵焼きを温める。

その流れがあまりにも自然だった。

私は、何も言えなかった。

「連絡帳、どこ?」

母が聞いた。

「保育園バッグの、ポケット」

私は答えた。

「着替えは入ってる?」

「うん。タオルだけ、しいのに変えてある」

母は頷いて、テキパキといた。

私がいなくても朝が回るように、1つずつえていく。

それがありがたくて、同けなかった。

740分を過ぎた頃。

私は玄関で靴を履いた。

入院バッグを持つし力が入る。

「病院に着いたら、連絡しなさい」

母が見送ってくれた。

「うん」

私は頷いた。

術のまでには、私もくから」

その言葉に、私はようやくさく頷けた。

優馬は、卓の子のからこちらを見ていた。

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