"五千万円の保険金を狙った実母と十三歳の孫のリュック" 第15話
弁護士はりを込めて言った。
「そして、その計画の途で健とゆみさんが事故でくなった。悪党どもにとって、2のは都の良い偶然だったんです」
弁護士は彼らの企みを暴いた。
「本がいなくなったのなら、は未成の子供たちの親権さえ奪ってしまえば、もも、さらには額な保険も全て法に自分たちのものにできる。そう考えたんでしょう」
りで、膝ので握りしめたがブルブルと震えた。
私の切な息子夫婦のを、儲けのチャンスだとんでいるがいる。
そして、その毒が今度は3の幼い孫たちに向けられているのだ。
私はまっすぐに弁護士の目を見て言った。
「先、私はどうすればいいでしょうか。あの子たちを守るためなら、私は自分の命がどうなっても構いません」
私がそう言うと、弁護士はしだけ表をらげた。
「佐藤さん、命なんて懸けなくていいんです。私たちが使う武器は法律と証拠です」
弁護士は力く励ました。
「ゆみさんが残してくれた記と録音があれば、幸子が子供たちの親権を取ることは絶対に能です」
弁護士は今の続きを説した。
「、私が庭裁判所に未成者見の申してをいます。佐藤さん、しのだけかもしれませんが、堂々としていてください」
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私はく頷いた。
「わかりました。全て先にお任せします」
事務所をる、はすでに夕暮れだった。
オレンジに染まる空を見げながら、私はく息を吸い込んだ。
泣いている暇はない。私がしっかりしなければ。
に帰ると、カレーのいい匂いが漂っていた。
美穂がお玉を持ったまま笑顔で迎えてくれた。
「おばあちゃん、お帰りなさい!」
直が隣でし照れくさそうにサラダを取り分けている。
番の陸は、テーブルに並んだスプーンを数えていた。
私は靴を脱ぎながら、涙がそうになるのを必にこらえた。
「ただいま。まあ、みんなで作ってくれたの。ありがとうね」
この子たちは、こんなにいじ気に、お互いを支えってきようとしている。
悪魔のようなたちの汚い惑など、指本触れさせてたまるものか。
そのの夕は、いつもよりずっと美しくじられた。
陸がぽつりと言った。
「パパもママもカレー好きだったよね」
その、直がし顔を伏せたが、美穂が優しくを撫でた。
「今度、お仏壇にもお供えしようね」
私はこの温かい所を、何があっても守り抜くとの底から誓った。
しかし事態は、私たちが考えていた以に悪辣で卑劣な方向にきしていた。
翌の午11頃のことだ。
子供たちが学へき、私が1で庭の掃き掃除をしていた。
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のに1台の黒い級が、音もなくまった。
運転席からりてきたのは、ピシッとしたそうなスーツを着た、細で鏡をかけた50代くらいの男だった。
オールバックに撫でつけられた髪と、たい爬虫類のような目が印象だった。
男はのにち、私に向かって笑いを浮かべながら礼した。
「突然の訪問、失礼いたします。佐藤子さんですね」
私は警戒を隠さずに尋ねた。
「どちら様でしょうか?」
男はスーツの内ポケットから名刺を取りし、両で差ししてきた。
「弁護士のと申します」
その名を見た瞬、昨、弁護士が言っていた言葉が脳裏に蘇った。
『引な法で相を丸め込む悪徳弁護士のです。もし彼がてくるとなると、厄介なことになります』
私は名刺を見つめた。
「弁護士さん、ですか?」
は丁寧な言葉遣いとは裏腹に、私を完全に見したようなら笑いを浮かべていた。
「はい。私は田幸子様及び田隆様の代理を務めさせていただいております」
は訪問の目を告げた。
「本はくなられた佐藤健様とゆみ様の遺産相続、並びにお孫さんたちの今のことについて、なおらせがあってお伺いしました」
私は毅然として答えた。
「お話なら、私の代理である弁護士を通していただきたいのですが」
私がそう答えると、はわざとらしく眉をげた。