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"20万円を惜しんだ子供たちと6300万円の絶縁" 第13話

帰ってください」

私は静かに、しかし断固として言った。

「話すことは、もうありません」

私がドアを閉めようとすると、娘が慌ててを伸ばしてきた。

「待って、お母さん!」

娘が私の腕を掴もうとした。

私はさっとを引き、そのを避けた。

「触らないでください」

氷のようにたい声がた。

息子がついにを爆発させた。

「とにかく、を売ったおを返してよ!」

彼はもう取り繕うことすらやめ、本音をむきしにした。

「それは僕たちのものなんだから!」

私は信じられないものを見る目で息子を見た。

「返す?何を言っているのですか?」

私は毅然とした態度で言い放った。

「私名義の財産を私がどう使おうと、あなたたちには関係ありません」

ドアノブをく握る。

「法律にも、にも、あなたたちに何の権利もありません」

私はそう言い残し、いドアを閉めた。

そして、内側からガチャリと鍵をかけた。

からは、2の声が聞こえてきた。

鳴る息子の声。

ドアを叩きながら懇願する娘の声。

やがてそれは、泣き声に変わった。

しばらく騒ぎは続いたが、やがてのエンジン音が響き、静かになった。

私はリビングの窓からを見た。

2が乗ったが、ざかっていくのが見えた。

議と、は全く痛まなかった。

むしろ、の底から清々しいような気持ちだった。

これで本当に、全てが終わったのだと実した。

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それから、さらに半が経った。

あの以来、子供たちからの連絡は切ない。

私の活は、穏やかな川のように静かに流れている。

21万円の定した収入は、私の活には分すぎる。

何より、誰かの顔を伺う必が全くない。

その自由が、何よりも尊いのだ。

夜、1で夕べながら、私はよく考える。

私は復讐をしたつもりはない。

ただ、自分のを取り戻しただけなのだと。

親だからと言って、自分の全てを犠牲にして子供に尽くす必はない。

今なら、からそうえる。

々、子供たちのことをすことがある。

幼かった頃の笑顔、緒に過ごした々。

でも、それはあくまで過の美しいの話だ。

私は夕を終えると、夫の位牌に向かって静かに語りかける。

「あなた、私は違っていないですよね」

写真の夫からの答えは返ってこない。

でも、それでいいのだ。

窓のでは、美しい満が夜空で輝いている。

静かな夜、穏やかな

これが、私が自分の志で選んだだ。

孤独かもしれないが、ここには完全な自由がある。

寂しいかもしれないが、絶対がある。

それで分なのだ。

とは、誰かのために犠牲になってきるではない。

自分のためにきるなのだと、私はこの歳になってようやく学んだ。

そして今、私は確かに自分のためにきている。

この物語には、派な復讐も、劇解もしない。

ただ、1の女性が自分のを取り戻した。

それだけの話である。

親子の関係は、本当に複雑だ。

と期待、責任と自由、犠牲と自

そのバランスは簡単には取れない。

でも、1つだけ確かなことがある。

親も1の自したであり、自分のきる権利があるということだ。

子供のために尽くすことは、決して悪いことではない美しいことだ。

でも、自分をすり減らし、犠牲にしすぎる必はない。

自分の幸せを、誰かのために諦める必もないのだ。

して、自分らしく過ごすこと。

それは誰にとっても切な権利なのだから。

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