みかん小説
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"4回の救急着信と1ヶ月後の離婚宣告" 第2話

だから尚弥から写真が来た、驚きより先に納得した。私に勝ったつもりなのだ。2で来ても自分は何も悪くない。私が嫌なら私がすればいい。彼が証したかったのは分それだった。その10分、今度はさやのストーリーが更された。ホテルのテラス、青い、2分のグラス、尚弥の腕の部まで映っていた。わざとだとった。

そして今度は尚弥本から写真が送られてきた。つまり私の考えすぎではなかった。彼は私が傷つくと分かっていて送った。私がるとったのだろう。何度も話をするとったのだろう。い文章で責めるとったのだろう。3ずっとそうだった。尚弥が黙れば最に折れるのはいつも私だった。翌朝の予定を聞くのも私だった。帰宅を確認するのも私だった。喧嘩の先に事を置くのも私だった。尚弥は私が最までそうするとっていた。私もいことそうっていた。

救急きく揺れた。腹部に鋭い痛みがった。救急隊員がのぞき込む。

「黒川さん、目を閉じないでください」

「はい」

声になったかどうかわからない。私はえた指をかした。画面を押すだけなのに腕がひどくかった。1文字ずつ打った。

『お幸せに』

送信を押した。送信済みの表示がた。そのには尚弥が数に送った写真が残っている。

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私はもう1度だけ見た。さやの笑顔も横顔も変わらない。私が何を返しても写真のの2には関係がない。そうったら追加でもう1打つ気にはならなかった。

スマートフォンを閉じた。それだけだった。返事を待つ気はなかった。救急隊員が私のから端末を受け取りバッグのに置いた。

「病院に着いたらご族への連絡も確認します」

私は返事をしなかった。そのはまだ尚弥が話にるかどうかなんてどうでも良くなりかけていた。

サイレンはまだ鳴っていた。私は目を閉じかけてまたいた。救急に曲がった。肩がストレッチャーのベルトに押し付けられた。目のくなる。指先の覚もほとんど残っていなかった。護師がモニターを確認する。

「血圧がっています。黒川さん、眠らないでください」

声がくなった。私はスマートフォンを胸のに落とした。

――なおや、今度こそあなたの望んだ通りだ。もう追いかけない。

横浜臨医療センターの救命入りに着いた、私は自分でスマートフォンを持てなくなっていた。ドアがく。井が流れていく。救急来の照るすぎた。

「交通傷、内血疑い、血圧68の42」

男性の護師がで伝えた。

識レベル胸にもい打撲があります。ルート2本確保、準備、採血を先に」

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い声が返った。担当した救命医のだった。は私の瞳孔を確認し、すぐ腹にを当てた。

「黒川さん、聞こえますか」

私は目をけようとした。

「名言えますか」

「黒川……」

「はい、もう1度。の名は」

「みお……」

「分かりました。無理に話さなくていいです」

別の護師がモニターを見た。

「脈拍132、血圧さらにがります」

胸」

く言った。たいものが腹に触れた。画面を見たの表が変わった。

「腹腔内にかなり血があります。すぐにを押さえて」

周囲のきが気にくなった。シャツを切られる音。属のトレーがぶつかる音。が指示をばす。

「黒川さん、族に連絡できますか」

答えようとしたが、唇に力が入らなかった。藤原が救急隊から渡された私のバッグを確認した。財布、社員証、鍵、スマートフォン。画面にはさっき送ったラインが残っていた。藤原が私の顔を見た。

「緊急連絡先、こちらで確認しますね」

私は何か言おうとした。尚弥に連絡しなくていい。そう言いたかったのかもしれない。でも声にはならなかった。

救急受付に登録されている緊急連絡先は黒川尚弥だった。夫。それだけは変えていなかった。藤原は病院の話から番号を押した。

1回目。呼びし音が続いた。誰もない。

ません」

は私から目をさなかった。

「もう1度お願いします。

治療はそのままめます」

「はい」

2回目。今度は呼びしの途で切れた。藤原が端末を見た。

「切られました」

森川がを止めた。

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