"4回の救急着信と1ヶ月後の離婚宣告" 第12話
自分の側にも全部残っていた。消さないから残ったのではない。そもそも昨夜消す必がある記録だとっていなかった。
は記録を閉じた。
「今私からお伝えできるのはそれだけです」
「先」
「はい」
「みおの言ったこと、分かりませんか? 術の、話せる状態だったんですが……」
「救急来到着はい応答はありました」
尚弥の顔が固くなった。
「俺のこと何か言ってませんでしたか?」
「私は聞いていません」
ははっきり答えた。
「護記録にもご主への伝言はありません」
尚弥は透な袋を見た。伝言はなかった。あるとすればラインの1だけだった。『お幸せに』。
「スマートフォンし見てもいいですか?」
は袋を尚弥へ渡した。
「確認が終わればご族へお返しできます」
尚弥は壊れた画面を指でなぞった。源は入らない。自分のスマートフォンをし、みおのトーク画面をく。1番、昨の最『お幸せに』。そのには自分が送った2件。『話しろ』『何してる』。未読のまま。尚弥は画面を閉じた。謝れば済むとえる状態ではなかった。何を謝るのかさえ1つではなかった。
そこへ扉のから声がした。
「なおや……」
さやだった。が先に振り返った。さやは待の入りにっている。ホテルからそのままの装だった。
「ご族の説です」
が言った。
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「すみません。でもしだけ……」
さやはに向いた。「先、でまた話せますか?」
「もちろんです」は袋を机に置いた。「何かあればナースステーションへ」
扉が閉じた。さやは尚弥へづいた。
「みおさん、どうなの?」
「まだ識は戻ってない」
「そっか……」
さやは目を伏せた。
「変だったね」
尚弥の線ががった。
「何が?」
「尚弥もずっと眠ってないでしょう」
「俺の話じゃない」
「分かってるよ」
さやは歩づいた。
「でもそんな顔してたら倒れるよ。し休んだ方がいい」
尚弥は返事をしなかった。さやがを伸ばした。肩に触れるになおやが歩れた。さやのが空で止まった。
「なおや……」
「帰れ」
さやは聞き返した。
「へ?」
「今は帰れ」
「私も配だから来たんだよ」
「ここにいてもおにできることはない」
「そんな言い方……」
さやの顔が曇った。「私何かした?」
尚弥のでさやとの面が順番に浮かんだ。病院、写真、らない番号、切った着信、みおの指輪。
「おが旅したいなんて言わなければ……」
さやの表が変わった。
「待って」
尚弥は続けようとした。「さやが体調悪いって言うから俺は……」
「私のせいにしないで!」
今度はさやが遮った。尚弥が黙る。さやの声から昨までの柔らかさが消えた。
「くって決めたのは尚弥でしょう!」
「おが頼んだ」
「頼んだよ! でも決めたのは尚弥じゃん!」
「みおがあんなに嫌がってるのに……」
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「じゃあやめればよかったじゃない!」
尚弥の顔が固まった。さやは止まらなかった。
「3でけばいいって言ったのも尚弥。みおさんが来ないなら2でこうって決めたのも尚弥。写真送ったのも尚弥でしょう!」
「写真は……私送ってって頼んでないよ」
尚弥の声が消えた。それは事実だった。さやは自分のストーリーに写真をあげた。でもみおへ直接写真を送ったのは尚弥だった。尚弥自がらせるために送った。
さやが言った。
「私だけ悪者にして自分は何もしてないみたいに言わないで!」
尚弥は子の背にを置いた。
「今それを言うのか?」
「尚弥が先に私のせいにしたんでしょう!」
「俺は……らなかったんだよね、事故のこと」
「黙れ! 私だってらなかった!」
「さや……」
「病院の話を切ったのも私じゃない!」
「もういい」
尚弥の声がきくなった。待ので誰かの音が止まった。尚弥はすぐ声をげた。にきな声をすなと言われたばかりだった。さやも気づいた。
2とも数秒黙った。尚弥が先にった。
「帰れ」
「なおや……」
「しばらくみおにづくな」
さやの目がかれた。
「なにそれ……?」
「今んでるサービスアパートの費用も今で止める」
「ちょっと待って、活費は……本気で言ってる?」
「本気だ」
「事故と私の部関係ないでしょう!」
「俺が払う理由がなくなった」
さやの顔が赤くなった。
「昨までそんなこと言も言わなかったじゃん!」
「昨までと今は違う。みおさんが事故にあったからだ」
尚弥は答えなかった。