"じいちゃんの遺言" 第12話
「私でよかったら、ずっとそばにいさせてください。あなたと、族になりたいです」 「美咲さん……」 胸がいっぱいになり、言葉がない。ただ、ねられたの温もりだけを、く噛み締めていた。
そんなロマンチックな幸せなを打ち破るように。 「パパ! 見て! ニョロニョロでしゅ!」 「みみずちゃん! こんにちはー!」 畑のでだらけになった2が、元気よく俺に駆け寄ってくる。そのさなには、丸々と太ったミミズが元気にうねりながら握られていた。 「うわっ! づけんな! だらけじゃねえか!」 俺は苦笑しながらずさりする。そんな俺たちを見て、美咲もコロコロと笑った。
「律、紬。ちょっといいか?」 俺は膝をつき、2の目線にわせた。に持っていたミミズを畑に放り投げさせ、だらけの2のさなを、俺の両でギュッと握る。隣には美咲が優しく寄り添っている。 「事な話があるんだ」 「事な話? おやつ?」 「いや、おやつよりもっといいことだ」 俺は美咲と顔を見わせ、く頷いた。 「俺な、今からおらの、本当のパパになろうとう」 「え?」 「これからは、おじさんじゃなくていい。ずっと緒だ。どこにもかない」
瞬、2はポカンとをけた。だが、その言葉のを理解した瞬、顔がくしゃくしゃになった。 「本当……!? 本当にパパになってくれるの!?」 「ずっと緒にいれるの!?」
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美咲が涙ぐみながら頷く。 「ええ、本当よ。みんなで、族になりましょう」 その言葉に、2は「うわぁーーん!」と嬉し泣きの声をげて、俺の胸に力いっぱいびついてきた。 「パパ! パパ!」 「パパ、しゅき!」
だらけのまま抱きつかれ、が汚れる。でも、そんなことはどうでも良かった。腕のにじる、この数ヶで確かにしくなった2のみと温もりが、ただただおしかった。 孤独だった俺のは今、世界で番温かくて、騒がしい所になっている。 「しょうがねえな」 では文句を言いながらも、俺の顔は涙と笑顔で緩みっぱなしだ。
ふと、じいちゃんのあのをいした。あれには続きがあったのだ。追伸として、こうかれていた。
『族のは、おが作れ。誰かと囲む卓こそが、最のスパイスだ』
「じいちゃん、あんたの言う通りだったよ」 俺は空を見げた。突き抜けるような青空が、俺たちのしいを祝福しているようだった。