"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第2話
43歳女性、最終学歴は4卒。
職は総務担当。
経歴をいてみても、自分でも競争力があるとはえなかった。
それでも、私は真剣に内容を更した。
その、スマホが鳴った。
田さんからのLINEだった。
画面には、焦ったような文面が並んでいる。
『エミさん、すみません。購買の取引先比較リスト、どのフォルダーにあるか見つかりません』
私はすぐに返信した。
『共サーバーの2階層目、取引先総評価2024ってファイル名です』
10分、またメッセージが来た。
『エミさん、経理の照テンプレートがパスワード付きでけません』
私はため息をつきながら文字を打った。
『パスワードはNGYM2019よ』
さらに10分。
『エミさん、マーケティング部の部が、来週のイベントがスケジュール表にないって言ってるんですけど、ずっとエミさんが管理してたって』
私は静に状況を説した。
『毎25に翌の予定をまとめて入力してたの。今はもういないから、部さん自でやってもらわないと』
1のうちに、田さんから17件のメッセージが届いた。
17件目の、私は言だけ返した。
『田さん、私もう退職したの』
彼は泣きしているスタンプを送ってきた。
『エミさん、マジで無理です。助けてください』
私はもう返信しなかった。
夜6、娘が帰ってきた。
ゆいは2で、成績はの。
性格は私に似て数はないが、芯はい。
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彼女はのにいる私を見て、し驚いた顔をした。
「お母さん、今くない?」
私は静かに答えた。
「仕事やめたの」
彼女は私をじっと見つめた。
「クビになったの?」
この子は何でもお見通しだ。
私は頷いた。
「うん」
彼女は鞄を置くと、私の隣に座った。
「退職は?」
私は計算しながら答えた。
「200万円くらいかな」
彼女は真剣な顔で尋ねた。
「これでどのくらい暮らせる?」
私はし笑って答えた。
「貯とわせれば、切り詰めれば半は丈夫」
ゆいはきく頷いた。
「お母さん、焦らないでゆっくり探せばいいよ」
私は娘のを撫でた。
この子はさい頃から、あまりのかからない子だった。
父親は彼女が3歳のに、仕事でにくと言ってをて、それきり帰ってこなかった。
私たち母娘は、142できてきた。
夜9。
元の同僚だったさんから話がかかってきた。
彼女は興奮した声でまくしたてた。
「エミちゃん、本当にクビになったの?今、会社が騒ぎになってるのってる?」
私はし驚いて尋ねた。
「え?何が?」
彼女は息継ぎもせずに答えた。
「田さんがあなたの仕事を引き継いだ初、顧客管理システムがダウンしたのに誰も直せないの。技術部のプロジェクトは捗管理するいなくて2つの案件の程が複しそうになってるし、の取締役会なんて誰も資料を準備してなくて鈴社が激してるのよ」
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私はソファに寄りかかりながら、静かに聞いていた。
「社は、その仕事が全部私のだったってってるの?」
彼女はで笑った。
「らないわよ。彼はただ、今1で会社がめちゃくちゃになったことしか見てない。林部にどういうことだ、って鳴ってたわ」
私は林部の反応が気になった。
「林部はなんて答えたの?」
彼女は声を潜めて言った。
「林部が、佐藤さんを解雇したからですって答えたら、社、たかが総務1辞めただけでどうして会社がこんなに混乱するんだって」
さんはそこでし言葉を切った。
私は促した。
「林部は何て言ったの?」
彼女ははっきりと答えた。
「彼は言ったわ。彼女はただの総務担当ではありません。彼女は佐藤エミですからって」
翌朝、田さんからLINEではなく直接話がかかってきた。
話にると、彼の切羽詰まった声が聞こえた。
「エミさん、顧客からのクレーム分類システム、どうしてもログインできなくて。管理画面はどうやって入るんですか?」
私は静に指示をした。
「IT部にマニュアルを残してあります。聞いてみてください」
彼は泣きそうな声で返した。
「それがないって言われて。そんなはずない。社内のデータベースで顧客システムSOPにあるって検索すればてくるはずよ」
話の向こうで、キーボードを叩く音が慌ただしく聞こえる。
田さんの声は、まるで3寝ていないかのように憔悴していた。