"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第12話
彼女は続けた。
「これはの無駄遣いじゃないのか?内部に報を漏らした裏切り者がいるんじゃないのかと」
私は子の背にもたれかかった。
来たわね。
私は尋ねた。
「鈴社はどんな反応を?」
彼女は答えた。
「社はそのにはいませんでした。でも渡辺副社は机を叩いて、アークスとの契約を即刻打ち切ると宣言したそうです」
私は静に確認した。
「彼にそんな権限があるの?」
彼女はそうに答えた。
「彼は副社ですから」
私はし考えた。
「気にする必はないわ。プランの捗は今どのくらい?」
彼女は報告した。
「60%です。4つの部署で業務フローの再構築が完し、効果は絶です。田さん曰く、管理部の業務効率は40%も向したと」
私は指示をした。
「なら続けなさい。契約を打ち切るには鈴社の承認が必よ。社がこれだけ効果がているプロジェクトを自らので止めるはずがない」
彼女はまだそうだった。
「エミさん、でも万がということも」
私は遮った。
「万がはない」
話を切った、私は鈴社にショートメッセージを送った。
商事を辞めてから、私から彼に連絡を取るのはこれが初めてだった。
『鈴社、アークスのプランが私のによるものであることは事実です。契約を打ち切るという選択も、結果を見るという選択もどちらも社次第です。
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しかし、もしここで打ち切るという選択をされても、商事が抱える根本な問題は決して消えません。そのことは社ご自が1番よく分かっていらっしゃるはずです』
10分、彼から返信があった。
『佐藤さん、契約を打ち切るなんて私は1度も考えたことはないよ』
さらに5分、2通目のメッセージが届いた。
『君が作ったプランは素らしい。私は悔している』
私は返信しなかった。
悔。
その2文字を聞くために、私は12というを費やしたのだ。
翌、鈴社は全管理職を招集して緊急会議をいた。
林さんはそのにはいなかったが、で田さんが会議の録音データを彼女に送ってくれた。
鈴社の声はく沈んでいた。
「アークスのプロジェクトについて私の考えを述べる。第にこのプロジェクトは継続する。第にこのプランが佐藤さんのによるものであることは事実だ。佐藤さんはが社で12働いてくれた社員だ」
彼は言葉に力を込めた。
「彼女が作るプランが、どの部コンサルタントよりも商事の実を理解しているのは問題ではない。むしろそれはみだ」
彼は数秒、言葉を止めた。
「そして第に」
彼は々しく宣言した。
「第に、当佐藤さんを解雇するという判断をしたこと自体が違いだった」
会議はい静寂に包まれたという。
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田さんの話では、その会議で渡辺カイトは言も発しなかった。
ただ彼の顔は、のように真っだったそうだ。
鈴社が会議で私の解雇が違いだったと認めた1週、商事に激震がった。
主なクライアントが同に契約の見直しを求してきたのだ。
理由は3社とも、商事のサービス品質に刻な満を抱いていたからだ。
プロジェクトの遅延、報告のミス、担当者の頻繁な交代。
これらの問題の根源は全て、私が会社をったのあの混乱期に遡ることができた。
鈴社はを抱えた。
このに乗じて、渡辺カイトはしい提案を持ちした。
彼はオペレーション部を全面にて直すため、部から優秀な材を招聘すべきだと主張した。
彼が推薦したのは、またしても彼の元同僚。
井と名乗るその男は、とある企業でCOOを務めていたという触れ込みだった。
その報は、田さんから林さんへ。
そしてすぐに私のへと届いた。
林さんが報告してきた。
「エミさん、井という物、経歴を調べてみました。確かに企業に籍していましたが、役職はオペレーション部の補佐で、COOにはほどい。経歴をかなり盛っています」
私は尋ねた。
「渡辺副社が推薦するを、鈴社は受け入れるとう?」
彼女は推測した。
「分かりません。今の社は精神にかなり追い詰められています。