"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第15話
この報は、田さんから林さんへと伝えられ、林さんは信じられないという調で私に報告した。
「これでは正の温になるだけじゃないですか!」
私は静かに言った。
「だから言ったでしょう。もっときなミスを犯すのを待つと」
井が就任して3週目。
商事はしいIT器の購買契約を締結した。
納入業者はまたしても設から1にも満たないさな会社。
契約額は、1億2000万円。
価格は、7000万円。
その差額は、実に71%にも達していた。
私はこの報を、問題リストの最の項目、312項目として静かに記録した。
このリストを、私はまだ誰にも見せていない。
だが、今やそれは静かにその価値を増していた。
スマホが鳴った。
事部の林さんからだった。
話にると、彼は切羽詰まった声で言った。
「エミさん、今話せるかな?」
「はい」
彼は声を潜めて言った。
「渡辺が、またを切るつもりだ」
私は尋ねた。
「誰をですか?」
彼は々しく答えた。
「田健君だ」
私は黙って聞いていた。
彼は続けた。
「理由は、営業部の業績が目標に達していないという言いがかりだよ。だが本当の理由は誰の目にもらかだ。田君が会議のでアークスのプランを支持したからだ。彼は渡辺に睨まれてしまった」
私はスマホを握りしめた。
彼は言葉を詰まらせた。
「林さん、田君は族がいる。
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奥さんは最2目を産んだばかりだ。彼は今とても怯えている」
私は尋ねた。
「田さん自は何と?」
彼は答えた。
「彼は……君に会って相談したいと言っている」
私はすぐに答えた。
「来させてください」
その夜、田さんが私のに来た。
彼はこの数週で回り痩せたように見えた。
彼はを抱えて言った。
「エミさん、どうしたらいいのか僕にはもう分かりません」
私は彼に杯のを差しした。
「田さん、聞いて。渡辺副社があなたを解雇するには正式な続きが必です。今はまだ彼がでそう言っているだけ」
私は彼の目を見た。
「もしあなたがこの2ヶの業務記録と評価データをきちんと持っていれば、彼にはあなたを当に解雇する正当な理由はないはずです」
彼はすがるように答えた。
「記録なら全部あります」
私は頷いた。
「ならそれを切に保管しておいて。それから……」
私は彼をまっすぐに見つめた。
「もし本当に渡辺副社があなたを解雇するというのなら、あなたはアークスに来る気はありますか?」
彼は呆然とした。
「僕がですか?どんなポジションで?」
私ははっきりと伝えた。
「プロジェクトマネージャーとして、商事のような企業のコンサルティングを担当してもらう。あなたの商事での経験は々にとって貴な財産です。
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収は今より30%はくお約束します」
田さんの目が赤く潤んだ。
「エミさん、どうして僕にそこまでしてくれるんですか?」
私は静かに言った。
「あなたのためじゃない。あなたにはそれだけの能力があるからです。商事ではただ、その能力が抑えつけられていただけよ」
彼が帰った、ドアを閉めると廊にゆいがっていた。
彼女は腕を組んで私を見た。
「お母さん、仲を集めてるの?」
私はとぼけた。
「何が?」
彼女は指摘した。
「の会社のたちを、1ずつ引き抜いてる」
私は娘を睨みつけた。
彼女はさっと自分の部に引っ込んでしまった。
だが、彼女の言うことは違っていない。
渡辺カイトが商事で取る1つ1つのが、結果に私のチームを化している。
彼は反対勢力を排除し、自分の位を固めているつもりだろう。
だが実際には、商事という会社を最もく理解しているを1、また1と私の元へと送り込んでいるのだ。
井が商事のオペレーション部を正式に掌握した。
渡辺カイトは管理職のグループチャットに1本のメッセージを投稿した。
『本付で、商事のオペレーション管理は井が全面に担当する。アークスコンサルティングとの提携についてはこれより評価期に入るものとし、常駐しているコンサルタントは評価結果がるまで全員業務を止すること』
林さんがその通を受け取った、彼女は商事の会議にいた。