"年収400万円の総務担当と6000万円の顧問契約" 第21話
その議を佐藤エミ氏が務める、と。の2名は藤原さんと事部の林さんです」
彼は続けた。
「私はもう商事の社員ではありませんが、社が類に残した原文にはこうあります。佐藤エミ氏はすでに退職しているが、彼女ほど商事のオペレーションシステムをく理解している者はいない。会社が緊急事態にある、彼女は部顧問として経営能を代する権限を持つ」
私は子に座り込んだ。
鈴社。
あなたは臓発作で倒れるにすでにこの準備をしていたというのか?
あなたは自分の体の異変にとうに気づいていたのではないか?
話の向こうで田さんが続けた。
「エミさん、今社内はパニック状態です。のクライアント案件が3つ。末にはの入も予定されています。もしこのまま経営がストップすれば、クライアントからの信頼を完全に失ってしまいます」
私は確認した。
「藤原さんはこの決定に同しているの?」
「はい。藤原さんは社の規定類の写しを持っており、法な効力に問題はないと彼も同しています」
「林さんは?」
「林部は、あなたが引き受けてくれるなら全力で協力すると言っています」
私は窓のを見た。
空はもうすっかり暗くなっていた。
リビングから私の話を聞いていたのだろう。
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ゆいがドアのにっていた。
「お母さん、戻るの?」
私は首を振った。
「戻るんじゃない。伝うだけ」
彼女は首を傾げた。
「何か違うの?」
私は娘の問いに答えられなかった。
翌朝、私はまず病院へ向かった。
鈴社は集治療のガラスの向こうで静かに横たわっていた。
その顔は蒼く、体にはいくつもの管が繋がれていた。
廊には、彼の奥さんが赤く腫らした目をしてっていた。
彼女は私を見るとをげた。
「佐藤さん、来てくれてありがとう」
私はお辞儀を返した。
「奥様、社のご容態は……」
彼女は涙声で答えた。
「命の危険は脱したと、お医者様は。でもなくとも3ヶは絶対静だそうです。仕事のことなどとても考えられる状態では……」
私は静かに頷いた。
病院をた、私はを商事へとらせた。
会社の正面玄関にった、受付の若い女性は瞬私のことが誰だか分からなかったようだった。
彼女は戸惑いながら声をかけた。
「佐藤さん……」
2ヶ、彼女は私をエミさんと呼んだ。
今は佐藤さんだ。
私は彼女に指示をした。
「各部署の責任者を10に会議へ集めてください」
彼女は慌てて答えた。
「は、はい。承いたしました」
午10。
会議には7つの部署の責任者全員が集まっていた。
マーケティング部、営業の田さん、経理部、技術部のベテラン社員、総務の若リーダー、カスタマーサポートのチーム、そして事の林さん。
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彼らが私を見つめ、私もまた彼らを見つめ返した。
私は、鈴社がいつも座っていたあの席に座った。
私は落ち着いた声で話し始めた。
「皆さん、これより鈴社のご回復までの期、私は社からの委託を受け、部顧問として暫定にこの会社の経営を調します。藤原社取締役と林事部が私を補佐します」
私は彼らのを拭うように続けた。
「既の組織体制や事に変更を加えるつもりはありません。目標はただ1つ。社が戻られるまでこの会社を正常にかし続けること。それだけです」
最初にをいたのは、マーケティング部だった。
「佐藤さん、異論はない」
田さんが続く。
「僕も、もちろんありません」
経理部が鏡を押しげた。
「佐藤さん、先の財務諸表がちょうど完成したところだ。目を通してもらえるかね?」
私は頷いた。
「私のメールアドレスに送ってください」
技術部のベテラン社員がをあげた。
「佐藤さん、あのプロジェクト管理システムなんだが、君が昔Excelで作ってくれたやつ。あれをまた使ってもいいだろうか?会社が導入したしいシステムは本当に使い物にならん」
私は即座に答えた。
「しいシステムは即刻使用を止してください。元のやり方に戻します。バージョンアップは私がやります」
会議は瞬静まり返り、そしてそのにいた全員が同に堵のため息をついた。